サイバーロボ

サイバーロボ

『サイバーロボ』（原題：Robowar または Robot Da Guerra）は、1988年に公開されたイタリア製のサバイバルアクション映画です。本作はレブ・ブラウンが主演を務め、『プレデター』や『ロボコップ』といった他の名作からの影響を色濃く受けています。日本ではVHSのみが流通しており、Blu-ray版はアメリカのみでの発売となっています。

ストーリー概要

物語は、アメリカの軍用ヘリが不明な攻撃を受け撃墜されるところから始まります。マーフィー・ブラック少佐は、軍用ロボット「オメガワン」の捕獲任務を担うバム部隊を率いていますが、彼の元に技術アドバイザーとしてマッシャーが加わります。任務の詳細は明かされないまま、部隊は目的地である島に向かうことになります。

島に着いた部隊は、ジャングルの奥深くに進んでいく中、意外にもゲリラの死体が散乱している光景に遭遇します。戦況に安心する部隊ですが、やがて民間人女性バージニアを救出したことで、物語は新たな展開を迎えます。彼女は、サンペドロの病院から向かってきたところであった大規模な虐殺の情報を持っていました。この情報は、彼らの任務に思わぬ影響を与えることになります。

次の日、部隊はゲリラが支配する村に到達し、ブラックらはマッシャーの忠告を無視してゲリラ殲滅に動き出すことを決めます。短時間で敵を排除したものの、恐ろしい現実が待っていました。村では数多くの子供たちが犠牲になっていたのです。悲しみに打ちひしがれるバージニアの姿が印象的でした。

その後、見張りをしていたソニー・ピールが、謎の攻撃によって命を奪われるという事件が発生します。部隊は次第にオメガワンの存在を察知し始め、仲間の消失に絶望を感じるのです。特に親友を失ったガリーノが暴走し、オメガワンに立ち向かおうとするも、命を落としてしまいます。事態は急展開を見せていきます。

一方、マッシャーはブラックに任務の真の目的を語る。それは、オメガワンとヒーローであるブラック少佐との対決を見届けることだというのです。部隊のメンバーは次々と不運に見舞われ、壮絶な戦闘が繰り広げられます。ブラックは連携を取り、オメガワンとの対決を試みるが、彼らの計画は次々と破綻していくのです。

彼らは最終的に病院に隠れることになります。ここでバージニアが考案した計画は、病院を用いての反撃でした。オメガワンの正体が友情の象徴であるマーティンだったことが明らかになり、情感溢れる展開が待ち受けています。

映画のクライマックスでは、ブラックがオメガワンとの最後の対決を果たし、壮絶な爆破シーンが展開されます。生還するも、心には影が残り、彼の過去と向き合うことが余儀なくされます。

監督とキャスト

監督はヴィンセント・ドーン、製作はフランコ・ガウデンツィ、脚本はドーンとロッセラ・ドルーディが担当。レブ・ブラウンの他に、キャサリン・ヒックランド、メル・デビッドソン、マックス・ローレル、ロマノ・プッポ、ジョン・P・ドゥラニーらが出演しており、各キャラクターが強い個性を持っています。

『サイバーロボ』はサバイバルアクション映画の一つの典型とも言える作品であり、多くのアクションファンに愛され続けています。

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