サイモン・エリオット

サイモン・ジョン・エリオットの生涯とキャリア

サイモン・ジョン・エリオット（Simon John Elliott）は、1974年6月10日にニュージーランドのウェリントンで生まれた元プロサッカー選手です。ニュージーランド代表としても活躍し、国際Aマッチ68試合に出場、6得点を記録しました。

セミプロ＆大学時代

ニュージーランド国内の複数のセミプロクラブでプレーした後、アメリカに渡り、スタンフォード大学でサッカーを続けました。大学リーグでは13ゴール12アシストという優れた成績を残し、その才能を開花させました。

プロキャリア

1999年、エリオットはプロとしてのキャリアをスタートさせ、まずAリーグ（現在の北米サッカーリーグ）のボストン・ブルドッグスに加入。その後、ロサンゼルス・ギャラクシーに移籍し、2000年のCONCACAFチャンピオンズリーグで5ゴール5アシストを記録し、チームを優勝に導くとともに、自身もMVPに輝きました。ギャラクシーでは5シーズンで122試合に出場し10ゴールを記録し、2001年のUSオープンカップ、2002年のMLSカップ優勝にも貢献しました。

2004年にはコロンバス・クルーに移籍しますが、2005年には全試合に出場したものの、チームは最下位に終わりました。しかし、その活躍が評価され、2006年1月にイングランドのフラムFCへ移籍。2005-06シーズン後半には12試合にスタメン出場を果たしましたが、シーズン終了後に負傷し、2006-07シーズンはほとんど出場機会がありませんでした。2008年5月、フラムを放出され、MLSに復帰しサンノゼ・アースクエイクスに加入するも、2010年の開幕戦前に放出されました。

その後、2010年11月に故郷のウェリントン・フェニックスに入団。2011年にはMLSのチーヴァス・USAでプレーしましたが、シーズン終了後に契約が切れ、無所属となりました。

代表としてのキャリア

エリオットは、1995年2月21日のシンガポール戦でニュージーランド代表デビューを飾り、3-0の勝利に貢献。2008年9月10日のニューカレドニア戦では50キャップを達成し、その試合も3-0で勝利しました。2002 FIFAワールドカップ・オセアニア予選、FIFAコンフェデレーションズカップ2003など、数々の国際大会に出場しました。2008年には北京オリンピックにオーバーエイジ枠で参加しています。また、FIFAコンフェデレーションズカップ2009のメンバーにも選出されています。

2010年5月10日、当時所属クラブが決まっていなかったにもかかわらず、2010 FIFAワールドカップの最終メンバー23人に選ばれました。これは、彼の代表での実績と経験が大きく評価された結果と言えるでしょう。

所属クラブ

ウェリントン・ユナイテッド (1992)
ウェリントン・オリンピックAFC (1993-1995)
ミラマー・レンジャーズ (1996-1997)
ウェスタン・サバーブス (1997)
ボストン・ブルドッグス (1999)
ロサンゼルス・ギャラクシー (1999-2003)
コロンバス・クルー (2004-2005)
フラムFC (2006-2008)
サンノゼ・アースクエイクス (2009)
ウェリントン・フェニックスFC (2010)
クラブ・デポルティボ・チーヴァス・USA (2011)

代表歴

国際Aマッチ 68試合 6得点 (1995-2011)

エリオットの国際舞台での活躍は、ニュージーランドサッカー界において重要な功績であり、その多岐にわたるクラブでの経験は、彼を偉大な選手として記憶させるでしょう。彼のキャリアは、多くの若いサッカー選手にとって模範となるものです。

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