サウジ・プロフェッショナルリーグ

サウジ・プロ・リーグ（SPL）

サウジ・プロ・リーグ（Saudi Pro League, SPL）は、サウジアラビアにおける最上位のプロサッカーリーグで、その正式名称はロシュン・サウジ・リーグ（Roshan Saudi League）となっています。リーグは1976年に創設され、それ以来、国内外での人気が高まっています。

歴史

1970年代から1990年代

サウジアラビアには1970年代前半までリーグ戦が存在せず、国内の主要なサッカーイベントはサウジ・キングスカップのみでした。1976年にサウジ・プレミアリーグが開始され、最初のシーズンには地域を代表する8つのクラブが参加しました。1981年にはリーグが拡大し、2部リーグも設けられ、1984年にはプレミアリーグのクラブ数が12に増加しました。1990年にはプロ化が進み、ランキング制度が導入され、上位4チームによる決勝トーナメントが設けられました。この方式により、「二聖モスクの守護者・リーグカップ」と呼ばれる新たなトーナメントがスタートしました。

2000年代から2020年代

2007年にはトーナメント制度が廃止され、通常の2回戦総当たりリーグ形式に戻るとともに、リーグ名もサウジ・プロフェッショナルリーグに改称されました。さらに、上位6チームによるカップ戦も異なる形式に変更され、「二聖モスクの守護者・チャンピオンズカップ」として新たに設定されました。2009-10シーズンからは、ザインがリーグのスポンサーとなり、ザイン・サウジ・プロフェッショナルリーグと呼ばれる時期が続きました。その後、2014年から2019年まではアブドゥル・ラティフ・ジャミールがスポンサーとなり、アブドゥル・ラティフ・ジャミール・リーグと名付けられました。

女性の観戦が許可されたのは2018年からで、これにより多くのファンがスタジアムで試合を楽しむことができるようになりました。2022-23シーズンからは新たなスポンサーシップにより、リーグ名がロシュン・サウジ・リーグとなり、リーグの優勝チームなどにはAFCチャンピオンズリーグ出場権が付与されます。下位3チームはファーストディヴィジョンリーグに降格します。

2023年の重要な動き

2023年6月、サウジアラビアの公共投資ファンドは複数のクラブの株式を取得し、リーグ運営に影響を及ぼしています。この動きはサウジアラビアの「ビジョン2030」の一環として進められ、さらなる発展が期待されています。現在、リーグに属するクラブは各地域の伝統のあるチームで、アフリカやアジアツールとの国際対抗戦にも参加しています。

テレビ放送と国際的な配信

サウジ・プロ・リーグの試合は、MBCグループのSaudi Sports Channel（SSC）が独占的に放送を行っており、シャーヒドというプラットフォーム経由で世界中に配信されています。特に日本では、2023年にSPOTV NOWがリーグの一部試合を独占配信することを発表しました。これにより、日本語実況の試合も視聴できるようになり、サウジリーグへの関心が高まっています。

サウジ・プロ・リーグは今後も国際的なプレゼンスを確立し、さらなる発展が期待される重要なリーグですので、国内リーグの情勢を注視することが求められています。

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