サウリ・ニーニスト

サウリ・ニーニスト：フィンランドを導く政治家

サウリ・ヴァイナモ・ニーニスト（Sauli Väinämö Niinistö）は、1948年8月24日生まれのフィンランドの政治家、弁護士です。彼はフィンランドの第12代大統領として、その手腕を発揮しました。

政治家としての道のり

ニーニストは、フィンランド南部のサロでそのキャリアをスタートさせました。故郷で弁護士事務所を開業した後、1977年にサロ市議会議員に選出され、政界への足を踏み入れます。1987年にはフィンランド議会議員に当選し、国政へと進出しました。

1994年には、国民連合党の議長に選出され、党の執行部入りを果たします。1995年には、パーヴォ・リッポネン内閣で法務大臣として初入閣し、その後、財務大臣、副首相など、重要な役職を歴任しました。2006年には、国民連合党から大統領選挙に立候補しますが、惜しくも敗れています。しかし、2007年から2011年までフィンランド議会議長を務め、その政治手腕を高く評価されました。そして、2012年の大統領選挙に再び立候補し、緑の同盟のペッカ・ハーヴィスト元環境相との決選投票を制し、見事大統領に当選しました。

2009年には、フィンランドサッカー協会の会長にも就任し、スポーツ界にも貢献しました。2016年3月には日本を訪問し、日本の文化や社会に触れています。

2018年1月28日に行われた大統領選挙では、62.7％という圧倒的な支持を得て再選を果たし、国民からの信頼の厚さを示しました。

2019年10月21日には、迎賓館赤坂離宮で安倍晋三内閣総理大臣と会談を行い、翌22日の即位礼正殿の儀に参列し、日本の皇室との親睦を深めました。

2022年2月24日にロシア連邦によるウクライナへの全面侵攻が開始されると、サンナ・マリン首相とともに、第二次世界大戦後の軍事的中立政策からNATO加盟へと、フィンランドの外交政策を歴史的に転換させるという、大胆な決断を主導しました。

家族とプライベート

1974年にマーヤ・リーナ・アランコと結婚し、2人の息子をもうけましたが、1995年にマーヤ・リーナが自動車事故で急逝するという悲劇に見舞われました。

妻を亡くした後、閣僚時代に、元ミス・フィンランドで国会議員のタニヤ・カルペラと交際するようになり、2003年に婚約しましたが、2004年に破局しています。

2005年、ニーニストはイェンニ・ハウキオ（1977年生）と出会いました。彼女は当時、国民連合党で働いており、雑誌Nykypäiväのインタビューでニーニストにインタビューを行いました。その後、2人は交際を始め、2009年1月3日に結婚するまで、その関係は公にされることはありませんでした。2011年には、レンヌという名前のボストンテリア犬を飼い始め、レンヌはフィンランドのメディアで人気者となりました。2018年2月2日、夫妻には長男が誕生し、ニーニストは父親としての喜びを新たにしました。

ちなみに、2011年より緑の同盟代表を務めるヴィッレ・ニーニストは、サウリ・ニーニストの甥にあたります。

サウリ・ニーニストは、フィンランドの政治と社会に大きな影響を与えた人物として、その名が刻まれることでしょう。

もう一度検索