サウンズ・ウィズ・コーク

サウンズ・ウィズ・コーク（Sounds with Coke）

『サウンズ・ウィズ・コーク』は、コカ・コーラが協賛する音楽番組として1977年から1991年にかけて放送されました。この番組は、ジャパン・ラジオ・ネットワーク（JRN）の地方局と提携し、主にアマチュアアーティストのパフォーマンスを紹介することに重点を置いていました。特に「フレッシュサウンズコンテスト」（フレコン）との関わりが深く、出場者の演奏や歌唱を通じて新しい才能を発掘する役割を果たしていました。

毎週異なるパーソナリティが登場し、各地のコンクールからの模様をお届けしました。1975年から開始されたこの番組は、放送当初は月曜に放送されていたものの、その後曜日や時間帯が変更されていきました。特に1976年には土曜に枠移動し、1979年からは土曜の夜に定着しました。この時期から八木誠をはじめとする多彩なパーソナリティが登場し、多くのリスナーに親しまれていました。

この番組の特徴は、アマチュアバンドや歌手のパフォーマンスだけでなく、著名な音楽家がパーソナリティを務める特集も盛り込まれていた点です。全国コンクールの模様や特定の楽曲を中心にした特集放送がされることにより、リスナーは普段なかなか聞けないアーティストの音楽に親しむことができました。

最初の放送から15年が経過する中で、リスナーの嗜好や音楽シーンの変化に柔軟に対応しつつ、同番組は続いていきました。1991年3月をもってフレコンが終了するのに伴い、本番組も終了を迎え、その幕を閉じました。制作形態としては、TBSラジオ制作の共通ネット部分と、各地方局が独自の内容を放送する企画ネットパートが並行して進行されており、各局の特徴を生かしながらも、共通のテーマで構成されていました。

この『サウンズ・ウィズ・コーク』が終焉を迎えた後も、日本コカ・コーラによる音楽番組は途絶えることなく続きました。1991年度からは『STUDIO C2 SQUARE』という新しい形で、再びコカ・コーラのスポンサーによる音楽番組がスタートしましたが、この時期は企画ネットパートのみで、全国共通ネットのコーナーは設けられませんでした。さらに1994年度には『清水圭のガッコーの人気者』が全国共通ネットのみになり、その後『Coke Teens Club』として変遷を続け、1998年度まで数々の音楽 コンテンツが提供スされました。

このように、サウンズ・ウィズ・コークは単なる音楽番組にとどまらず、地域の音楽シーンを支え、アマチュアアーティストの活躍の場を増やすために大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

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