サウンドストリート

サウンドストリートとは

『サウンドストリート』、通称「サンスト」は、1978年11月23日にリアルタイムで設立され、1987年3月20日までの約10年間にわたりNHK-FMで放送された音楽番組です。この番組は、毎週月曜日から金曜日の夜10時台に放送されていました。

番組の背景

『若いこだま』や『ヤングジョッキー』の後を受けてスタートしたこの番組は、AMラジオ第1チャンネルからFMに移行して放送されました。当時の日本において、ポップスやロック音楽はまだまだ普及途上であり、多くのアーティストたちがメディアで紹介される機会が限られていました。『サウンドストリート』は、そんな時代に新しい音楽をいち早く紹介し、リスナーに新たな視点を提供する番組として人気を集めました。

放送時間の移り変わり

この番組は、放送期間中に何度か放送時間が変更されました。

• - 1978年11月から1982年3月まで：22:20 - 23:00（40分）
• - 1982年4月から1983年3月まで：22:15 - 23:00（45分）
• - 1983年4月から1985年3月まで：22:00 - 22:45（45分）
• - 1985年4月から1987年3月まで：22:00 - 22:50（50分）

DJとコーナー

番組では、多くの著名なミュージシャンや音楽評論家がDJを務めました。特に、坂本龍一の担当日には、リスナーからデモテープを募集する「デモテープ特集」があり、アマチュア作品が放送されました。多くの才能あるアーティストが、若き日のテイ・トウワや槇原敬之など、今では名だたる音楽家たちです。

また、山下達郎がパーソナリティを務めた日には、オールディーズやブラックミュージックを特集し、その後のコンサートツアーでの音源も流されました。特に新年には毎年「新春放談」という特別企画が展開され、著名な音楽家をゲストに迎えて存分に音楽について語る場となりました。

この企画は、1981年の特別番組『サウンド・オブ・ポップス』の最終日にも大きな影響を及ぼし、ライブセッションも行われました。新春放談は後に他の音楽番組でも引き継がれ、長寿企画となりました。

放送終了後の取り組み

『サウンドストリート』が終了した後も、その人気は衰えず、2008年から2010年にかけて30周年記念企画が行われました。この時期には、特設サイトで過去の放送の一部を聞けるサービスが提供され、リスナーからの高い関心を集めました。2009年には『サウンドストリート・アーカイブス』という特別番組が放送され、その後も関連する番組が復活しました。

これらの活動を通じて、『サウンドストリート』は日本の音楽シーンにおける重要な役割を果たしてきたことがわかります。音楽に興味を持つ多くの人々に、豊かな音楽体験を提供し、今なおその名を冠した新たなプロジェクトが存在することは、この番組の影響力を物語っています。

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