サクラ大戦漫画版

サクラ大戦 漫画版

『サクラ大戦 漫画版』は、株式会社セガ（後のセガゲームス、セガ・インタラクティブ）より発売されたゲームソフト『サクラ大戦』を原作とする漫画作品です。原作は広井王子、キャラクター原案は藤島康介、作画は政一九が担当しています。

制作の経緯

漫画化にあたり、広井王子が自ら脚本を書き下ろしました。作画担当の政一九は、藤島康介の推薦によって起用されています。

内容（原作との相違点）

ストーリーは基本的に初代『サクラ大戦』を踏襲していますが、漫画版ならではのオリジナル要素も盛り込まれています。主な相違点は以下の通りです。

大神一郎視点での帝劇（帝国華撃団）の描写
ゲームでは曖昧だったミロクの生死に関する描写の明確化
ゲームではコミカルに描かれたシーンをより丁寧に描写
『サクラ大戦歌謡ショウ』からダンディー団や中嶋親方、『サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜』から加山雄一が登場
『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』や『サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜』のキャラクターが一般人役などで登場

メカニック面に関しても、基本は初代『サクラ大戦』に準拠していますが、一部例外があります。脇侍・影と脇侍・侍の2機種は、『サクラ大戦 〜熱き血潮に〜』のバージョンで登場します。また、天海の乗る魔操機兵「天照」は、本作オリジナルの仕様となっています。

天照は、天海の謀殺のために叉丹によって意図的にオーバーヒートを起こすように作られています。

連載の経緯

1999年8月：講談社『月刊マガジンZ』創刊号にて連載告知。当初は綱島志朗が作画を担当する予定でしたが、延期。
2002年8月：作者を政一九に変更し、『月刊マガジンZ』にて連載開始。
2009年2月：『月刊マガジンZ』にて第一部完結。
2009年7月：掲載誌を『マガジンイーノ』に移し、『第二部』として連載再開。
2011年6月：『マガジンイーノ』が休刊し、連載中断。
2011年10月：『月刊少年マガジン+』にて連載再開。
2014年2月：『月刊少年マガジン+』が休刊。『第二部』は単行本描き下ろしという形で継続。
2016年8月：『第二部』6巻が単行本描き下ろしとして発売。
2019年11月：第一部全9巻と第二部7巻までの電子書籍配信開始。

2012年6月には「連載10周年」を迎え、記念企画が実施されました。

映像化

2013年7月には、『サクラ大戦 漫画版』を原作としたCGアニメーション『TOMOTOON! サクラ大戦特報予告編』が公開されました。本編は2013年8月に公開予定でしたが、実現には至っていません。

書誌情報

単行本

サクラ大戦 漫画版（マガジンZKC）全9巻
サクラ大戦 漫画版第二部（KCデラックス）全8巻

ファンブック

* サクラ大戦 漫画版 COLLECTION（講談社KCデラックス、2006年）

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