サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜

サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜

『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』は、2004年3月18日にセガより発売されたPlayStation 2用ゲームソフトです。この作品は、『サクラ大戦シリーズ』の外伝として位置付けられ、初の「巴里編」として展開されました。脚本は田村純一が担当しています。

発売前夜祭の盛況

発売日には、東京・池袋のGIGOで華やかな前夜祭が催され、50人以上の熱心なファンが行列を作り、ゲームや記念グッズの先行販売を楽しみました。当日は特別なノンアルコールカクテル「ミステリアス巴里」も提供され、多くの参加者がその場を盛り上げました。

ゲームの舞台とプロット

物語は、『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』から1年後のフランス・巴里を背景に進行し、劇場シャノワールでの踊り子の連続失踪事件が起点となります。プレイヤーは日本人の探偵、明智小次郎またはその妹である明智ミキを操作し、巴里花組のメンバーたちと共に事件の解決に奮闘します。

このゲームは殺人事件を扱いながらも、CEROレーティングは「全年齢対象」とされ、暴力シーンやグロテスクな表現が無いため、さまざまな年齢層のプレイヤーに親しまれる作品となっています。

プレイ時には、小次郎を選ぶことでライフが表示され、選択によってその数が変化しますが、ミキを選ぶ場合にはライフの概念が無く、異なるプレイ体験を楽しむことができます。また、シリーズの特徴的なLIPS (Live & Interactive Picture System)機能が多彩に用意され、発言の強弱なども細かく操作できる点が新しい試みとなっています。

登場キャラクター

この作品には多くの魅力的なキャラクターが登場します。

明智小次郎

主人公である明智小次郎は、私立探偵として事件に挑む冷静な性格を持ち、鋭い観察眼で周囲の人々を分析します。彼は14歳の時から妹ミキを育ててきたため、家族に対しての愛情も深く描かれています。

明智ミキ

小次郎の妹、明智ミキはこの物語においても重要な役割を果たし、彼女の視点からストーリーが進行する部分も大きいです。彼女は夢を持った見習いダンサーで、その成長が物語の一環となっています。

その他のキャラクター

他にも、友人のエルザ・フローベールや自称フリージャーナリストのモルガン・カミュ、神秘的な少女ベルナデッド・シモンズなど多様なキャラクターが登場し、プレイヤーを引き込むダイナミックなストーリーが展開されます。これらのキャラクターたちは、各々の背景や性格がしっかりと描かれ、物語の渦中で生き生きと動き回ります。

続編について

y本作の発売当初は続編が予定されていましたが、後に発売中止が決まり、長い間ファンの間で話題となりました。

『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』は、その独特の世界観やキャラクターたちの魅力を通じて、多くのファンから支持され続ける作品と言えるでしょう。

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