サッカーイギリス領ヴァージン諸島代表は、
イギリス領ヴァージン諸島サッカー協会(BVIFA)によって組織される、
イギリス領ヴァージン諸島の
サッカーナショナルチームです。本拠地は
ロードタウンにあるA.O.シャーリー・リクリエーション・グラウンド。
歴史
代表チーム結成以前は、
イギリス領ヴァージン諸島では王立海軍の組員と海外からの移住者の間で
サッカーが行われていました。1968年に王立工兵連隊のチームを母体としてナショナルチームが結成され、1974年には
イギリス領ヴァージン諸島サッカー協会が設立されました。
イギリス領ヴァージン諸島がCFU(
カリブ海サッカー連合)に加盟したのは1995年、CONCACAF(北中米カリブ海
サッカー連盟)とFIFA(国際
サッカー連盟)への加盟は1996年でした。初めてワールドカップ予選に出場したのは、2002年の日韓ワールドカップです。
北中米カリブ海予選では、一部のシードチームが上位ラウンドから参加し、残りのチームが下位ラウンドから参加して本大会出場を争います。
イギリス領ヴァージン諸島は一貫して1次予選からのスタートでした。
初期の予選では、2002年大会でバミューダ諸島に2試合合計1-14、2006年大会でセントルシアに2試合合計0-10と大差で敗れています。
2010年大会では、1次予選でバハマと対戦。ホームスタジアムがFIFAの規定に合致しなかったため、バハマの首都
ナッソーで2試合が行われました。第1戦を1-1で引き分け、ワールドカップ予選初の勝ち点を記録。続く第2戦も2-2で引き分けましたが、
アウェーゴールルールによりバハマが勝ち上がりました。2引き分けで予選敗退となったものの、
イギリス領ヴァージン諸島はこの大会で予選と本大会を通じて無敗で終えた唯一のチームとなりました。
2014年大会では、予備予選でアメリカ領ヴァージン諸島に2試合合計1-4で敗退。2018年大会では、1次予選でドミニカ国に2試合合計2-3で敗れ、次のラウンドに進むことはできませんでした。
2022年大会では、1次予選の方式が変更され、5チームずつのグループに分かれて総当たり戦を行いました。
イギリス領ヴァージン諸島はグループCで4戦全敗(得点0、失点19)に終わり、予選敗退となりました。
2026年大会では、1次予選の形式が
ホーム・アンド・アウェー方式に戻り、アメリカ領ヴァージン諸島と対戦。2試合合計1-1で延長戦にもつれ込み、
PK戦の末に勝利し、初の2次予選進出を果たしました。2次予選では、ジャマイカ、グアテマラ、ドミニカ共和国、ドミニカ国と同組となりました。
CONCACAFゴールドカップでは、
2017年まで
カリビアンカップが予選を兼ねていました。
イギリス領ヴァージン諸島は、1989年から
2017年までの予選にほぼ全て参加しましたが、本大会への出場は果たせていません。
カリビアンカップ終了後は、ネーションズリーグが予選を兼ねるようになりましたが、本大会出場は依然として叶っていません。
主要大会成績
FIFAワールドカップ: 未出場
CONCACAFゴールドカップ: 未出場
カリビアンカップ: 未出場
歴代監督
ギャリー・ジョン・ホワイト (1999-2000)
Gregory Grant (2000)
William H. Moravek (2000–01)
Patrick Mitchell (2002)
Michael Tulloch (2004)
Ben Davies (2004)
Patrick Mitchell (2008)
エイボンデール・ウィリアムズ (2008-2018)
John Reilly (2018–2020)
Dan Neville (2021)
Chris Kiwomya (2021–)
トッテナム、チェルシー、ポルトなどで監督を務めた
アンドレ・ビラス・ボアスが、2000年から2001年にかけてテクニカルディレクターとして指揮を執っていました。
主要選手
GK: サイモン・クロス、アキーム・パディ
DF: トゥホイ・モートン、モンチル・ヨルダノフ、オマリ・シモンズ、トロイ・カエサル、イキジャ・ウィリアムス、ミゲル・マーシャル
MF: ジョハリ・レイシー、レヴォン・ウィリアムス、ジャスティン・スミス、ラッシュ・ブロードリック、クリスティアン・ハビエル、タイ・トーマス
FW: ルカ・チャルウェル、ジェイドン・アブラームス、ジョエル・マーズ、アザルニ・コールウッド、ジャードン・クアシ、タイラー・フォーブス
外部リンク
British Virgin Islands - FIFA
RSSSFによるイギリス領ヴァージン諸島代表の記録