サッカースペイン女子代表

サッカースペイン女子代表

概要

サッカースペイン女子代表は、スペインサッカー連盟（RFEF）によって運営される女子サッカーのナショナルチームです。このチームは、男子代表と同様にパスを重ねて相手を崩す攻撃的なプレースタイルを持っており、バルセロナとレアル・マドリードからの選手が多数選出されています。彼女たちは2015年のカナダ大会で初めてワールドカップに出場し、2019年にはフランス大会でラウンド16進出を果たしましたが、優勝したアメリカに敗れました。しかし、2020年代に入ってからは男子チームに負けず劣らずの成長を見せ、2023年オーストラリア／ニュージーランド大会前にはFIFAランキングで6位に上昇しました。

この急成長の背後には、選手たちの積極的な働きかけや、国の資源が女子サッカーに向けられるようになったことが挙げられます。選手として活躍する山本摩也は、その理由として選手の地位向上や環境改善への努力を指摘しています。バルセロナのフィジカル強化や外国からの優秀な選手の獲得も、競技力向上に寄与しているとされます。

最近の活動

2023年7月31日、日本は男女同時期にスペインに勝利したことが注目されました。この年のFIFA女子ワールドカップでは、スペイン女子は強豪として期待されました。代表チームは、オナ・バジェ、アイタナ・ボンマティ、アレクシア・プテジャスなど、多くの重要な選手が復帰し、グループCでコスタリカ、ザンビア、日本と対戦し、快勝を収めました。しかし、日本との最終戦では4-0の敗北を喫し、2位でトーナメントに進出しました。

決勝トーナメントでは、スペインは抜群のパフォーマンスを見せて勝利を重ね、ついに決勝進出を果たしました。決勝の相手はイングランドで、スペインは前半29分にオルガ・カルモナのゴールで先制します。相手に得点を許さないまま、1-0で勝利し、歴史的な女子ワールドカップ初優勝を達成しました。その結果、スペインは女子サッカーの主要な国際大会で3つのタイトルを獲得するという偉業を成し遂げました。

連盟と選手の対立

ただし、女子サッカーの成長には困難も伴いました。2015年のワールドカップ後、選手たちが監督に対する不満を表明し、招集拒否を宣言する騒動が発生しました。また、UEFA女子EURO 2022後にも、選手たちが監督の更迭を申し出ましたが、連盟がこれを退ける形となり、選手と連盟の関係は再び悪化しました。この対立は2023年のワールドカップ後のセクハラ問題をきっかけに再燃し、多数の選手が代表参加を拒否する事態に発展しました。連盟はその後の緊急会議で問題解決に向けた動きを見せ、ついに合意に達しました。

オリンピックと今後の展望

スペイン女子代表は、2024年パリオリンピックでも活躍の場を求めて挑戦しています。UEFA女子ネーションズリーグでの成功を受け、オリンピック初出場を果たしましたが、グループステージでの対戦では日本に敗れた悔しさもありました。その後、決勝トーナメントでも素晴らしいプレーを見せましたが、準決勝で敗退し、最終的には4位に終わりました。しかし、女子サッカーの成長とともに、スペインの代表チームに期待が寄せられています。これからも彼女たちの活躍から目が離せません。

もう一度検索