サッカーモロッコ代表

サッカーモロッコ代表

サッカーモロッコ代表チームは、モロッコのサッカーを統括する王立モロッコサッカー連盟（FRMF）によって運営されています。代表の愛称は「アトラスのライオン」で、国のサッカー界で重要な役割を果たしています。

歴史

初期の活動

モロッコは、1970年のメキシコ大会でFIFAワールドカップに初めて出場し、グループリーグで最下位となったものの、1986年には再びメキシコでベスト16に進出しました。アフリカネイションズカップでは、1976年にエチオピア大会で優勝し、1994年と1998年の大会にも連続して出場しました。 近年はワールドカップ本大会から遠ざかっていましたが、2017年のアフリカ3次予選でコートジボワールに勝利し、2018年ロシア大会への出場権を得ました。しかし大会では、イラン、ポルトガルに敗れ、スペイン戦でようやく引き分けました。

国内サッカーの発展

FRMFは2009年に、王の名を冠した「ムハンマド6世国王アカデミー」を設立しました。このアカデミーは、ラバト近郊にあり、充実した練習環境が整っています。また、女子サッカーの振興にも力を入れ、プロ化された国内リーグを設立しました。これにより、モロッコは世界唯一の完全プロ化した女子サッカーリーグを持つ国になりました。

近年の改革の成果として、モロッコのクラブチームは男女ともにアフリカチャンピオンズリーグなどのタイトルを獲得するようになりました。

カタールW杯での成功

2022年カタール大会では、クロアチア、ベルギー、カナダと同じグループに編成されました。大会直前に起こった監督交代で、追放されていた選手たちがW杯メンバーに復帰しました。初戦のクロアチア戦は引き分けに終わりましたが、続くベルギー戦での快勝は特に印象的でした。この試合では、ムニル・エル・カジュイがプロデビューし、2-0での勝利を収めました。最終戦のカナダ戦も勝利し、決勝トーナメント進出が決まりました。

決勝トーナメントではスペインと対戦し、120分間無失点を守り抜き、PK戦では守護神ブヌがセーブを連発し、モロッコは初のベスト8進出を果たしました。準々決勝でもポルトガルに勝利し、アフリカ勢としては初のベスト4進出を達成しました。決勝進出は逃しましたが、モロッコは4位で大会を終え、サッカー界におけるその評価を大きく高めました。

ホームスタジアム

モロッコ代表のホームスタジアムは以下の3つです。

• - スタッド・アドラール (アガディール) - 収容人数：45,480人
• - スタッド・ド・マラケシュ (マラケシュ) - 収容人数：45,240人
• - スタッド・モハメド・サンク（カサブランカ）- 収容人数：67,000人

サポーターの影響

モロッコのサポーターは情熱的で知られていますが、その一部がトラブルを引き起こすこともあります。特に、パリ五輪ではアルゼンチンやスペインとの試合でピッチに乱入者が現れる事態が発生しました。

現在の展望

モロッコ代表は国際大会での成績を上げ続けており、今後のさらなる成長が期待されています。若手選手の育成や女子サッカーの発展も含め、モロッコのサッカー界は新たなステージを迎えています。

もう一度検索