サトウタツヤ

サトウ タツヤ（佐藤 達哉）

サトウ タツヤ（本名：佐藤 達哉、1962年6月27日生まれ）は、日本の著名な心理学者であり、立命館大学で教授を務めています。彼の学位は博士（文学）で、専門分野は社会心理学と心理学史です。サトウは、主に「サトウタツヤ」と表記されることが一般的であり、多くの著作や講演を通じて心理学の発展に寄与しています。

経歴

神奈川県出身のサトウは、神奈川県立湘南高等学校を卒業後、東京都立大学人文学部に進学しました。その後、同大学院の博士課程から退学し、1994年に福島大学の行政社会学部の助教授に就任します。その後、1997年度には文部科学省の内地研究員として活動をし、2001年4月に立命館大学文学部の助教授に着任します。そして、2006年には文学部教授に昇進し、その後も立命館大学内で数々の要職を歴任しています。

研究分野

サトウは応用社会心理学と心理学史を専門としており、特に心理学の批判的再評価に取り組んでいます。東京都立大学時代の同級生である渡邊芳之とともに、心理学的概念やその測定法に対する疑問を提起し、『知能指数』という著作を発表しました。この著作では、知能検査や知能指数の問題について批判的な考察を行っています。さらに、血液型と性格の関連に懐疑的な態度を持ち、それに関する研究を多く発表しています。

サトウはまた『日本心理学会75年史』の編集委員としても活動し、心理学を俯瞰的に捉えるための研究を行ってきました。クラーク大学の教授ヤーン＝ヴァルシナーとの共同研究では、質的研究の方法論である複線径路等至性モデル（TEM）の開発に貢献しています。

講演と活動

サトウは講演活動を積極的に行い、心理学に関するテーマを通じて多くの人々に影響を与えています。2017年には日本心理学ワークショップにおいて、「若手心理学者が考える新たな心理学研究法」というテーマで発表し、参加者に新しい視点を提供しました。また、コミュニケーションの心理学に関する講演や、心理療法におけるエビデンスとナラティヴについてのシンポジウムでも講演を行っています。

著作

サトウの著作には、単著・共著・編著として多くの作品があります。その中には、1997年に発行された『知能指数』や、2002年の『日本における心理学の受容と展開』、2011年に発表された『方法としての心理学史 心理学を語り直す』などがあります。特に、質的心理学に関する著書は彼の研究の幅を示しており、質的な研究方法の発展に寄与しています。

近年では、サトウは複線径路等至性アプローチを用いた質的研究の第一人者として位置付けられ、心理学の新たな視点を探求し続けています。彼は「神話の崩壊」を自己の仕事と捉え、根拠のない信念を考察することに情熱を注いでいます。サトウ タツヤの研究と活動は、心理学界において高く評価されており、今後の更なる発展が期待されています。

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