サニックスワールドラグビーユース交流大会

サニックスワールドラグビーユース交流大会：高校ラグビーの祭典

サニックスワールドラグビーユース交流大会は、毎年4月末から5月初めにかけて、福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催される、高校生を対象としたラグビーユニオンの国際大会です。日本ラグビーフットボール協会、サニックススポーツ振興財団、そしてグローバルアリーナが共同で主催するこの大会は、国内外の強豪チームがしのぎを削る、春の高校ラグビー界を代表する一大イベントとなっています。

大会概要

男子は15人制、女子は7人制の競技が行われます。世界各国から選抜されたチームが参加し、予選リーグと順位決定トーナメントという2段階の戦いを経て、栄冠を目指します。

大会歴史

この大会の歴史は2000年に男子15人制の大会としてスタートしたことに始まります。当初は国内8チーム、海外8チームの計16チームによる熱戦が繰り広げられていましたが、2009年には参加チーム数が20チームに拡大。その後も、規模を拡大し、世界各国から多くのチームが参加する国際的な大会へと成長を遂げました。

女子7人制の競技は2013年から始まり、2014年には海外チームも参加するようになりました。

2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、大会は中止となりました。2022年は、感染症対策を講じた上で、国内チームのみによる開催となりました。そして2023年、4年ぶりに海外チームの参加が再開され、国際大会としての賑やかさを復活させました。

予選会：「裏花園」

大会出場を懸けた予選会は、1月上旬にグローバルアリーナで開催されます。全国から強豪校が集結し、激しい戦いを繰り広げるこの予選会は、本大会出場をかけた最後の戦いの場であり、「裏花園」と呼ばれ、熱い注目を集めています。

男子15人制

男子15人制では、出場16チームが4チームずつの4つのプールに分けられ、予選リーグでは各プール内で総当たり戦を行います。続く順位決定トーナメントでは、予選リーグの結果を踏まえて、優勝を目指して戦います。

国内チームの選抜は、前年度の全国高等学校ラグビーフットボール大会の上位校を優先的に選出し、残りの枠は予選会や九州地区の高校から選抜されます。海外チームは各国協会が推薦するチームが参加するため、必ずしも各国のチャンピオンチームが参加するとは限りません。

この大会の参加選手数は、2019年大会までで約13,000人に及び、その中には多くのシニア代表選手が輩出されています。

女子7人制

女子7人制は、2013年の初回大会は国内4チームによるエキシビションマッチでしたが、翌年から海外チームも参加するようになり、男子と同様の予選リーグと順位決定トーナメント方式で行われます。

歴代優勝チーム

男子15人制では、ニュージーランドのチームが圧倒的な強さを誇り、多くの優勝を収めています。近年は、日本のチームも上位進出を果たすなど、レベルの高い戦いが繰り広げられています。2024年大会では、日本の大阪桐蔭高等学校が初優勝を飾りました。

女子7人制では、日本勢も優勝回数を重ね、国際的なレベルに近づいています。

大会を彩るイベント

開会式や閉会式では、スコットランドのバグパイプバンドによる演奏が恒例となっており、大会に華を添えています。また、2018年からは、各チームから推薦された選手で構成される合同チームによるエキシビションマッチも開催されています。

結び

サニックスワールドラグビーユース交流大会は、国際色豊かな高校生のラグビーの祭典として、日本の高校ラグビー界、ひいては世界のラグビー界に大きな影響を与え続けています。今後ますますの発展が期待されます。

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