サバイバー (バンド)

サバイバー（Survivor）

サバイバーは、アメリカ合衆国シカゴで1977年に結成されたロックバンドで、多くのヒット曲に恵まれ、特に映画『ロッキー3』のテーマソング「アイ・オブ・ザ・タイガー」で広く知られています。この曲は、全米チャートで6週連続1位を獲得し、今でも多くの人に親しまれています。その活動は1980年代中期に最盛期を迎え、数々の人気曲を世に送り出しました。

バンドの誕生と初期の活動

サバイバーは、元「アイズ・オヴ・マーチ」のメンバージム・ピートリックが、デニス・ジョンソンやゲイリー・スミスと共に結成しました。彼らはそれぞれが音楽シーンで活動していた実力派であり、そのバンド名には「生き残り」としての意義が込められています。

彼らの音楽スタイルは、ハスキーなボーカルを特徴としたポップでメロディアスなハードロックです。デビュー当初はセールスが振るわなかったものの、1982年の「アイ・オブ・ザ・タイガー」で一変。アルバムも大ヒットし、その後は1985年に公開された『ロッキー4』の主題歌「バーニング・ハート」など、映画とも結びついた楽曲で成功を収めました。

黄金期とメンバーの変遷

1980年代に入ると、ボーカリストがデイヴ・ビックラーからジミ・ジェイミソンに交代し、バンドはさらなる成功を収めます。特に、ロン・ネヴィソンのプロデュースのもと、1986年のアルバム『ホエン・セカンズ・カウント』は高い評価を得ました。しかし、音楽性の変化が影響し、セールスは次第に落ち込んでいきます。バンドはその後、メンバーのソロ活動が目立つようになり、1989年から1993年までは実質的に活動を休止しました。

再出発後の活動

1993年にデイヴが復帰するも、新作アルバムのリリースはなく、ジミ・ジェイミソンも名義を巡っての訴訟の末にソロ活動へシフトしていきます。2006年には、18年ぶりのオリジナルアルバム『リーチ』を発表し、ジミがボーカルを務めましたが、その後彼は脱退し、新たにロビン・マッコーリーがボーカリストとして加入しました。

その後、2012年にはジミが再び参加し、デイヴとのツインボーカル体制となりましたが、残念ながら、2014年にジミ・ジェイミソンが亡くなりました。彼の死後、2015年にはキャメロン・バートンが新たなボーカリストとして加入し、バンドは現在のラインナップを形成しています。

現在の活動と影響

サバイバーはそのヒット曲や独自の音楽スタイルにより、多くのファンに愛され続けています。彼らの楽曲は、スポーツイベントや映画などで頻繁に使用されており、その影響力は今も衰えていません。サバイバーの音楽には、聴き手の心をつかむ力があります。彼らの活躍は、今後も新たな世代のアーティストに影響を与えていくことでしょう。

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