サファイヤステークス

サファイヤステークスは、1983年に日本中央[[競馬会]]（JRA）によって創設され、阪神競馬場の芝2000mで行われていたグレード3（GIII）の重賞競走です。このレースの名前は、それぞれの月にちなんだ誕生石「サファイヤ」に由来しており、特に9月に関連付けられています。

レースは、エリザベス女王杯のステップレースの一つとしてスタートしました。初回から数年は、特にエリザベス女王杯に向けた3歳牝馬たちが多く出走し、同じく開催されていたクイーンステークスやローズステークスと並んで、牝馬の秋の大主役を決める戦いの場となっていました。しかし、時間的な関係から、一線級の3歳牝馬が活躍することは少なくなりました。実際、本番となるエリザベス女王杯までの期間が約2ヶ月であるため、レースへの出走者は限られたものでした。

このレースは1984年にグレード制が導入され、GIIIに格付けされました。その後、1990年や1991年には阪神競馬場の改修工事の影響を受け、中京[[競馬場]]で行われることがありました。特に1991年には、距離を芝2000mに変更し、より長い舞台で競い合うこととなりました。1994年には京都[[競馬場]]の改修工事のため再度中京[[競馬場]]での施行となり、1995年には阪神・淡路大震災の影響で京都[[競馬場]]での臨時開催が行われました。

しかし、1996年に秋の牝馬戦線が変わり、3歳牝馬限定GIレースの秋華賞が新設されると、次第にサファイヤステークスの役割は薄れていきました。この変化に伴い、ローズステークスが阪神開催となり、サファイヤステークスの位置を占めることとなりました。そのため、1995年をもってサファイヤステークスは廃止され、13年の歴史に幕を下ろしました。

この競走からは、エリザベス女王杯の優勝馬も輩出されています。特に1984年には、2着のキョウワサンダーがその年のエリザベス女王杯で勝利を収めました。さらに、サファイヤステークスに名前が付く前にも、1968年に東京競馬場と阪神競馬場でそれぞれ行われた同名のレースが存在し、1982年までは東西で異なるクラスのレースが断続的に開催されていました。

その中でも特筆すべきは、1980年の阪神競馬場で行われたサファイヤステークスで、前年のダービー馬カツラノハイセイコが出走し、見事2着に入ったことです。このように、サファイヤステークスは多くの名馬たちが競い合った場でもあり、その歴史は日本競馬界において重要な位置を占めていました。

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