サブスタンス (映画)

『サブスタンス』（原題：The Substance）は、2024年に公開されたホラーSF映画です。コラリー・ファルジャが監督・脚本・編集・製作を務め、人間の美と若さへの執着を強烈に描いています。

物語は、かつて一世を風靡したスター、エリザベス・スパークル（デミ・ムーア）が、年齢を理由に仕事を失うところから始まります。失意の中、彼女は「サブスタンス」と呼ばれるクローン技術に手を出します。この技術は、彼女自身の若いクローン、スー（マーガレット・クアリー）を生み出すことを可能にしました。

若さと美貌を取り戻したエリザベスは、再び脚光を浴び始めますが、クローン技術には恐ろしい副作用が潜んでいました。エリザベスとスーは、互いの存在を巡って激しい争いを繰り広げることになり、次第に精神と肉体を蝕まれていきます。美への渇望は、やがて彼女たち自身を破滅へと導いていくのです。

本作は、単なるホラー映画としてだけでなく、現代社会における美への過剰な価値観や、エイジングに対する恐怖を描いた作品としても評価されています。ファルジャ監督は、グロテスクな描写を交えながら、人間の欲望と狂気を鮮烈に描き出しています。

映画はR15+指定で、上映時間は142分です。第77回カンヌ国際映画祭では、ファルジャ監督が脚本賞を受賞し、第82回ゴールデングローブ賞では、デミ・ムーアが主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）を受賞しています。

キャスト
エリザベス・スパークル: デミ・ムーア
スー: マーガレット・クアリー
ハーヴェイ: デニス・クエイド

外部リンク
日本版オフィシャルサイト
The Substance - Rotten Tomatoes（英語）
The Substance - IMDb（英語）

もう一度検索