サブメンバー

サブメンバーとは

サブメンバー（sub member）は、スポーツの団体競技において試合開始時に出場しない選手を指します。一般には「控え」「補欠」とも呼ばれ、また選手交代の際のバックアップ要員としての役割を果たします。試合に出場する選手の中には、「スターティングメンバー」と呼ばれる定められたメンバーがいますが、サブメンバーはその後ろ盾として待機します。

サブメンバーの役割

サブメンバーは基本的にベンチに待機しており、試合中の交代が必要な際に出場します。この際、出場しない選手は「ベンチスタート」とも呼ばれることがあります。特に交代が多い選手は「ベンチウォーマー」と表現されることもありますが、サブメンバーは必要に応じてゲームの流れを変えるために投入されることが期待されます。特に効果的なサブメンバーには「スーパーサブ」といった称号が与えられる場合もあります。

選手交代のルール

選手交代は各競技のルールに従って行われ、試合途中またはインターバルの際に実施されます。サブメンバーは試合が進行する中、コート（フィールド）外で出場のタイミングを待ち、交代の瞬間にコートに入ります。例えば、ラクロスでは交代エリア内で選手交代が行われます。

また、選手が傷病に見舞われた場合は、その選手をコートの外に退かせ、トレーナーが確認した後に交代が実施されます。交代後の選手は基本的にベンチに戻り、試合の行方を見守ります。しかし、野球などでは退場処分を受けた場合、ベンチからも退出しなければなりません。また、傷病処置が必要な場合はベンチ裏で治療を受ける必要がある場合があります。

選手交代の方式

選手交代には「申告交代制」と「自由交代制」の二つの形式があります。申告交代制は野球やサッカー、バスケットボールなどが該当し、コーチや主将が審判に伝えた後、試合が止まった際に交代が認められます。これに対し、自由交代制の競技（アメリカンフットボールやアイスホッケーなど）では、形式的に審判に通達する必要はなく、交代は無制限で再出場も可能です。

再出場と交代要件

申告交代制においては、一度交代した選手は原則として再び試合に戻ることはできませんが、ラグビーでは傷病による交代の際に一時的な復帰が可能です。ソフトボールではスターティングメンバーが自分の元の打順と引き継ぎながら再出場することが認められるケースもあります。バスケットボールやバレーボールでは再出場が認められるため、サブメンバーが試合に戻るチャンスが多いと言えます。

交代可能な人数にも規制があり、野球やラグビーでは選手登録枠の範囲内で行われますが、サッカーやクリケットでは特定の交代人数に制限が設けられます。クリケットの場合は負傷以外の理由での交代は認められず、すでに交代枠を使い切った場合は交代できないため、アクシデントが発生した際には試合が進行できない状態になる可能性もあります。

まとめ

このように、サブメンバーは試合において非常に重要な役割を担っています。試合開始時にはベンチで待機し、状況に応じてコートに出場し、チームの勝利に貢献する存在です。選手交代のルールや方式の理解は、競技における戦略を構築する上で欠かせない要素となるでしょう。

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