サム・ジョーンズ (バスケットボール)

サミュエル・ジョーンズ：セルティックス黄金期を支えたクラッチシューター

サミュエル・ジョーンズ（Samuel Jones, 1933年6月24日 - 2021年12月30日）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ウィルミントン出身の元プロバスケットボール選手、指導者。NBAのボストン・セルティックスで輝かしいキャリアを築き、10度のリーグ優勝に貢献、1984年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。

大学時代：地元ノースカロライナで才能を開花

ノースカロライナで生まれ育ったジョーンズは、ノースカロライナセントラル大学に進学。名コーチ、ジョン・マクレンドンの指導の下、持ち前の得点力を開花させました。4年間で1,770得点（1試合平均17.7得点）、909リバウンド（1試合平均9.1リバウンド）という素晴らしい成績を残し、その才能を世に知らしめました。

NBA時代：セルティックス黄金期を支えた立役者

1957年のNBAドラフトでボストン・セルティックスに指名され入団。当初はボブ・クージーやビル・シャーマンといったスター選手の控えとしてプレー。しかし、ビル・ラッセルを中心に黄金期を迎えていたセルティックスを、陰ながら支え続けました。シャーマンの引退後には中心選手として頭角を現し、K・C・ジョーンズとの「ジョーンズ・ボーイズ」コンビを結成。得点面でチームを牽引し、勝負所でのシュートを次々と沈め、チームを勝利に導きました。

1969年のNBAファイナル第4戦では、ブザービーターとなる逆転シュートを決め、チームを勝利に導きました。この勝利でシリーズは2勝2敗のタイとなり、セルティックスは最終的に第7戦で勝利し、見事優勝を飾りました。

ジョーンズは、セルティックスの8連覇を経験した数少ない選手の一人です。10回の優勝回数は、チームメイトであるビル・ラッセルの11回に次ぐ記録となっています。

1969年に現役を引退後、1984年にバスケットボール殿堂入りを果たしました。1970年にはNBA25周年を記念したオールタイムチームに選出。1996年にはNBA50周年を記念して選ばれた「NBA偉大な50選手」の一人にも選ばれています。

2021年、老衰のため88歳で死去。その功績は、今もなおバスケットボール界で語り継がれています。

NBAファイナルにおける記録

優勝：10回（歴代2位）
出場試合：64（歴代2位）
出場分数：1,871（歴代7位）
得点：1,143（歴代7位）
FG成功数：458（歴代4位）
FT成功数：227（歴代10位）

サミュエル・ジョーンズは、セルティックスの黄金時代を支えた偉大な選手の一人として、その名が永遠に刻まれることでしょう。

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