サラ・マッケンジー

サラ・マッケンジー

オーストラリアを拠点に活躍するジャズ・ミュージシャン、サラ・マッケンジーは、その多才な才能で知られています。彼女は単なる歌手にとどまらず、卓越したピアニストであり、また自身の音楽を生み出す作曲家でもあります。その幅広い音楽性は、国内外の多くのジャズファンや評論家から高く評価されています。

マッケンジーのキャリアにおいて、いくつかの重要な節目となる作品が存在します。最初の注目すべきアルバムは、2011年にABC Musicからリリースされた『Don't Tempt Me』です。このデビュー作は、彼女の才能を広く知らしめるきっかけとなり、オーストラリア国内で最も権威ある音楽賞の一つであるARIAミュージック・アワードにおいて、ベスト・ジャズ・アルバム部門にノミネートされるという栄誉に輝きました。

翌年の2012年には、同じくABC Musicよりアルバム『Close Your Eyes』を発表します。この作品は、前作での評価をさらに確固たるものとし、2012年のARIAミュージック・アワードで、見事ベスト・ジャズ・アルバム賞を受賞するという快挙を成し遂げました。この受賞は、彼女がオーストラリアのジャズシーンにおける主要なアーティストの一人であることを証明しました。

その後、2014年には3作目となるリーダー・アルバム『We Could Be Lovers』をリリースします。この作品もまた高く評価され、2015年のARIAミュージック・アワードでベスト・ジャズ・アルバム部門に再びノミネートされました。さらに、このアルバムはオーストラリア国内のジャズ賞であるオーストラリア・ジャズ・ベル賞において、2015年のベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム賞を受賞しており、ボーカリストとしての彼女の表現力が特に認められたことを示しています。

これらの初期の成功を経て、彼女の活動はさらに国際的な広がりを見せます。2017年には、ジャズの名門レーベルであるImpulse!からアルバム『Paris in the Rain』を発表。そして、2019年にはNormandy Lane Musicより『Secrets of My Heart』をリリースするなど、コンスタントに質の高い作品を発表し続けています。

サラ・マッケンジーは、自身のルーツであるオーストラリアでの評価を着実に積み重ねながら、国際的な舞台でも活躍の場を広げています。歌手、ピアニスト、作曲家という三位一体の才能を持つ彼女は、現代ジャズシーンにおいて独自の輝きを放つ存在と言えるでしょう。

ディスコグラフィ（リーダー・アルバム）

Don't Tempt Me (2011年、ABC Music)
Close Your Eyes (2012年、ABC Music)
We Could Be Lovers (2014年、ABC Music)
Paris in the Rain (2017年、Impulse!)
Secrets of My Heart (2019年、Normandy Lane Music)

外部リンク

公式ウェブサイト
* サラ・マッケンジー - Discogs（英語）

(注: 外部リンクの具体的なURLは入力にないため、一般的な形式で記載しています。必要に応じて更新してください。)

もう一度検索