サルタ

サルタは、アルゼンチンのサルタ州に位置する州都であり、人口は約53万人（2010年）を擁する都市です。アンデス山脈の麓、標高1,152mのレルマ谷に位置し、その美しい景観で知られています。

歴史

サルタは1582年4月16日にスペイン人コンキスタドールのエルナンド・デ・レルマによって設立されました。当時、ペルーのリマとブエノスアイレスを結ぶ中継地として、重要な役割を担っていました。アルゼンチン独立戦争の間には、商業および軍事上の戦略拠点となり、その重要性をさらに高めました。

気候

サルタの気候は温暖で乾燥しており、年間降水量は約756mmです。平均気温は16.4℃で、夏は20.4℃、冬は10.8℃と、過ごしやすい気候です。1月と2月が最も降水量が多い月となっています。

交通

サルタには、マルティン・ミゲル・デ・グエメス国際空港があり、国内外からのアクセスが可能です。

鉄道においては、チリのアントファガスタとサルタを結ぶサルタ・アントファガスタ鉄道（現在の正式名称はベルグラーノ将軍鉄道・C-14支線）のサルタ駅が終起点となっています。この鉄道は、かつては国際旅客列車が運行されていましたが、現在は運行されていません。しかし、国境手前の町であるサン・アントニオ・デ・ロス・コブレスとの間には、観光列車「雲の列車（Tren a las Nubes）」が運行されています。この列車は、標高4,220mの地点を通過するため、高山病対策として酸素ボンベが配備され、看護師が同乗しています。また、近郊のグエメスとの間には、日曜以外の毎日、旅客列車がディーゼルカーを使用して運行されています。

観光

サルタは、美しい自然景観と歴史的な建造物が調和した魅力的な都市です。市内には、サルタ大聖堂やカビルド（旧市庁舎）などの歴史的な建造物があり、観光客に人気です。また、近郊には、壮大なアンデス山脈の景色を楽しめる観光スポットが数多くあります。

外部リンク

* サルタの公式ウェブサイト (実際のリンクを挿入してください)

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