サンタカタリナ

サンタ・カタリナ／サンタ・カタリーナ

「サンタ・カタリナ」または「サンタ・カタリーナ」という名前は、スペイン語やポルトガル語で「聖カタリーナ」を指します。この聖人の名にちなんで名付けられた地名や地理的な場所は世界中に数多く存在しており、特に歴史的にスペインやポルトガルが影響力を持っていた地域で多く見られます。その広がりは、南北アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、そしてオセアニアにまで及んでいます。

世界各地に広がる「サンタ・カタリナ」の名

この名前を持つ場所は多岐にわたりますが、その代表的なものを地域別に見ていきましょう。

北米

アメリカ合衆国には、カリフォルニア州に「サンタカタリナ湾」や美しい「サンタカタリナ島」があり、モンタナ州には「サンタカタリナ山脈」がそびえています。また、テキサス州スター郡にも同名の地名があります。メキシコでは、グアナフアト州、ヌエボ・レオン州、そしてドゥランゴ州のサンタ・カタリーナ・デ・テペワネスなど、複数の地域にこの名が見られます。中央アメリカのグアテマラにも、サカテペケス県、フティアパ県、ソロラ県にそれぞれサンタ・カタリーナを冠する地名が存在します。カリブ海のドミニカ共和国にあるカタリーナ島も、かつてはサンタカタリナ島と呼ばれていました。

南米

南米大陸では、コロンビアのサン・アンドレス、プロビデンシア、サンタ・カタリーナ諸島に属する「サンタ・カタリーナ島」があります。ペルーのアマソナス県ルヤ郡には「サンタ・カタリーナ地区」が存在します。ブラジル南部に位置する「サンタカタリーナ州」は広大な領域を持ち、その州内には観光地としても知られる「サンタ・カタリーナ島」があります。ブラジルにおけるこの名前の存在は、ポルトガルの影響を色濃く反映しています。

アジア

アジアでは、かつてスペインの植民地であったフィリピンにこの名が見られます。ネグロス・オリエンタル州とイロコス・スル州にそれぞれ「サンタ・カタリーナ」という地名があります。

ヨーロッパ

ヨーロッパでは、ポルトガルのカルダス・ダ・ライーニャに「サンタ・カタリーナ」という場所が存在します。これはポルトガル本国における例です。

アフリカ

アフリカにおいても、この名前は確認できます。スペイン領の飛び地であるセウタ沖に「サンタ・カタリーナ島」があります。また、カーボベルデのサンティアゴ島や、サントメ・プリンシペのサントメ島にもそれぞれ「サンタ・カタリーナ」という地名が存在し、これらはかつてのポルトガル植民地であった歴史を物語っています。

オセアニア

オセアニアのソロモン諸島にあるオワリキ島も、かつては「サンタ・カタリーナ島」と呼ばれていました。

地名以外の例

「サンタ・カタリナ」という名前は地名だけでなく、歴史上の艦船の名前としても使われたことがあります。例えば、「サンタ・カタリナ」という名のモニター艦が存在しました。

まとめ

このように、「サンタ・カタリナ」あるいは「サンタ・カタリーナ」という名称は、聖カタリナへの敬意とともに、スペインやポルトガルの歴史的な活動や影響力が及んだ世界各地に、多様な形で刻み込まれています。島、湾、山脈、州、都市、地区など、様々な地理的・行政的な単位にこの名が付けられており、その広がりは文化交流の足跡を示しています。

もう一度検索