サンタマリア (米津玄師の曲)

シングル『サンタマリア』の概要

『サンタマリア』は、米津玄師のメジャー初のシングルとして2013年5月29日にユニバーサルシグマからリリースされました。この作品は、かつてニコニコ動画でハチ名義を用い、ボカロ楽曲を制作していた米津が、本人名義で本格的にデビューする重要な一枚です。

作品の特徴

本作では、音楽だけでなく、ジャケット、歌詞カード、ミュージックビデオでの絵本など、全てのビジュアルアートも米津自身が手がけております。彼の独特な視点と感性が反映された作品に仕上がっています。前作のアルバム『diorama』では全ての制作を一人で行った米津ですが、今回のシングルではバンドサウンドの魅力を引き出すために、バンドメンバーとのレコーディング形式を採用しました。デモ音源を共有した後、リハーサルを重ねて意見交換した上で本レコーディングに入るという流れで進みました。

収録曲とパッケージ

このシングルには、全ての作詞・作曲・編曲を米津玄師が担当した以下の曲が収録されています。

• - サンタマリア [5:37]
• - 百鬼夜行 [4:39]
• - 笛吹けども踊らず [3:07]

さらに、特製のビッグサイズ紙ジャケットには絵本「サンタマリア」に関する60ページに及ぶスペシャルブックが同梱されており、限定予約生産されたリミテッドパッケージも紹介されています。このパッケージは数量限定で、現在は廃盤となっている貴重なものです。

初回盤と通常盤

初回盤CDには、音楽ビデオや絵本のデジタルコンテンツが含まれており、DVDには「サンタマリア」のミュージックビデオやそのメイキング映像が収録されています。特にミュージックビデオは、映像監督がPerfumeやサカナクションを手掛けた関和亮で、米津自身も出演しており、彼の描いたイラストも見ることができます。通常盤には、2013年6月15日に行われたUSTREAMでの弾き語りライブ配信のシリアルナンバーが含まれ、米津のトークや新曲の演奏を楽しむことができました。

各楽曲の解説

サンタマリア

このシングルの表題曲は、一般的に聖母マリアやイエスの母マリアを象徴する名前です。彼女をテーマにした曲は、聴く人に深いメッセージを届けます。

百鬼夜行

「百鬼夜行」は、米津が前作に続いて制作したものの、初めはしっくりこなかったために一時待機していた曲です。発売前にもUSTREAMチャンネルで弾き語った経験があります。

笛吹けども踊らず

この楽曲タイトルは、「全ての準備をしても反応がない」という意味合いを持ち、新約聖書の一説からインスパイアを受けたものになっています。深いテーマ性が特徴であり、米津の音楽性を象徴するような曲です。

総括

『サンタマリア』は、米津玄師の音楽的なスタートを象徴する重要な作品であり、彼のアートと音楽への情熱を感じさせる一枚です。このシングルを通じて、米津の独自の世界観が多くの人に広がり、今後の活動へとつながっていくことでしょう。

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