サンダードーム・スタジアム

サンダードーム・スタジアム

タイ王国中部、ノンタブリー県に位置するサンダードーム・スタジアム（英語: Thunderdome Stadium）は、サンダードーム・スポーツコンプレックスに含まれる施設の一つであり、サッカー競技に特化して設計された専用スタジアムです。国内で初めてサッカー専用として建設されたスタジアムであり、タイにおける近代的なサッカースタジアムの先駆けとして知られています。すぐ隣には、国際的なテニス大会であるタイ・オープンなどが開催される多目的アリーナ、インパクト・アリーナがあります。

建設と名称の変遷

このスタジアムは、タイ王国で最初にサッカー競技専用として建てられた施設です。完成当初の収容人数は15,000人で、現在もこの規模で運営されています。開場当初はサンダードーム・スタジアムという名称でしたが、その後の命名権契約により名称が変更されてきました。2009年には最初の命名権が導入され、「ヤマハスタジアム」と改称されます。さらに2012年2月には、タイを代表する巨大企業グループであるサイアム・セメント・グループ（SCG）が、約6億バーツを投じて新たな命名権を獲得しました。これにより、スタジアムの名称は「SCGスタジアム」となり、この呼称は2020-21シーズンが終了するまで使用されました。以降は再び建設時の名称であるサンダードーム・スタジアムに戻って運用されています。

主な使用者と役割

サンダードーム・スタジアムは、現在、タイのプロサッカーリーグの最上位ディビジョンであるタイ・リーグ1に所属する強豪クラブ、ムアントン・ユナイテッドFCの公式なホームスタジアムとして使用されています。ホームゲーム開催時には、多くのサポーターが訪れ、熱気に包まれます。また、国内リーグ戦だけでなく、サッカータイ王国代表チームが国際親善試合などを行う際の会場としても利用されることがあり、タイ国内サッカーの重要な拠点の一つとしての役割も担っています。

所在地とアクセス

スタジアムはノンタブリー県にあり、バンコク都心部からはおよそ40kmの距離に位置しています。交通アクセスは整備されており、様々な手段で来場可能です。

自動車やタクシーを利用する場合、バンコク中心部からは高速道路を利用すると便利で、所要時間は約30分程度が目安です。料金はおおよそ200～300バーツとなります。高速道路を下りる際は、ムアントンタニー方面、「ジェーンワッタナーーバンパイン方面」の標識に従って進み、出口を出てすぐの信号を右折します。左手に見えるノボテルホテルの向かいにスタジアムがあります。

公共交通機関を利用する場合、新たに開通したモノレール、ピンクラインの支線がスタジアムの近くを通っており、MT02 ムアントンターニー湖駅が最寄り駅となります。また、バンコク市内のBTSモーチット駅やMRTチャトゥチャック駅からは、「インパクト・リンク」と呼ばれるシャトルバスが運行されています。このシャトルバスを利用すると、インパクト地区まで約20分、片道30バーツでアクセスできます（運行時間は通常6:00から22:00まで）。その他にも、戦勝記念塔などからムアントンタニー方面へ向かう路線バス（166番など）や乗合バン（ロットゥー、ต.86番など）も利用可能です。

スタジアムのすぐ近くを高速道路が通っているため、自動車でのアクセスも比較的容易であり、多岐にわたる交通手段が利用可能な立地となっています。

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