サンティアゴ中央郵便局

サンティアゴ中央郵便局は、チリの郵便組織コレオス・デ・チレの本局として、サンティアゴの主要なランドマークの一つです。市内の中心部、アルマス広場の北側に位置し、国立歴史博物館やサンティアゴ大聖堂にも程近い、歴史と文化が色濃く残るエリアにあります。

この壮麗な建物は、元々1882年に、リカルド・ブラウンの設計によって知事公邸として建設されました。これは、前年に火災で焼失した旧公邸に代わるものでした。1846年までは大統領官邸としても使用され、その後、大統領官邸としての機能がモネダ宮殿へと完全に移されました。

20世紀初頭の1908年には、建築家ラモン・ファーマンによって大規模な改築が行われました。この改築によって、建物はフランスの新古典主義建築の影響を強く受けた、洗練されたデザインへと生まれ変わりました。その歴史的、文化的価値が認められ、1976年には国の文化財に指定されています。

さらに、2004年には、郵便と通信に関する歴史を展示する逓信博物館が一階に開設されました。この博物館では、チリの郵便事業の発展や通信技術の変遷について学ぶことができます。

サンティアゴ中央郵便局は、単なる郵便局としてだけでなく、チリの歴史と文化を伝える重要な建築物であり、博物館としても市民や観光客に親しまれています。アルマス広場を訪れる際には、ぜひ立ち寄って、その美しい外観と内部の展示を楽しんでみてください。

関連情報

郵便局
コレオス・デ・チレ（チリの郵便組織）
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