サンデースポーツ9

サンデースポーツ9の概要

『サンデースポーツ9』（略称: SS9）は、1983年9月11日から1984年9月30日まで日本テレビ系列で放送されたスポーツニュース番組です。この番組は、さまざまなスポーツ情報を視聴者に届けることを目的としており、特にプロ野球に関する詳細な報道が大きな特徴となっていました。

番組は毎週日曜日の21:00から21:54まで生放送されていましたが、同日にプロ野球のナイター中継が行われる場合は、20:54からの『NNNニューススポット』と時間を入れ替え、放送時間を6分繰り上げる形式を採用していました。このように、視聴者が試合の経過をリアルタイムで把握できるよう配慮されています。これは前番組がナイターの情報を限られた時間しか送れなかったことからの進化と言えるでしょう。

また『サンデースポーツ9』の開始は、前番組『新・松平右近』が予定より早く終了したことによって可能になりました。当初はプロ野球の巨人戦の延長放送を予定していましたが、第1回目の放送では江川卓選手が好投し、試合が早く終了。そのため、延長放送ではなく各試合のハイライトが流されました。

番組の特徴

番組スタート時は『独占!!スポーツ情報』との差別化が課題の一つでした。プロ野球が終わった後にも19種類の他のスポーツ競技が行われていることを強調し、多様なスポーツ情報を提供することを掲げていました。しかし、プロ野球シーズンが進むにつれ、取り上げる内容がプロ野球中心にシフトしていきました。

1983年の日本のテレビ業界は、連続ドラマや情報番組が人気を博しており、バラエティ番組も数多く放送されていました。『サンデースポーツ9』は、同年に控えたサラエボ五輪やロサンゼルス五輪を見据え、プロ野球以外の競技も取り上げるスポーツ情報番組として位置付けられていました。実際のスポーツ番組競争の中で、他局でもスピーディなスポーツニュース番組が次々と始まりました。

出演者と放送内容

この番組には、吉田填一郎や徳光和夫といった日本テレビのアナウンサーが進行キャスターとして出演し、後期には杉かおりも加わりました。コメンテーターとしては板東英二や、読売テレビの山尾孝雄が、在阪球団の試合ハイライトなどを担当しました。

残念ながら、『サンデースポーツ9』は1年の短命で終了してしまいましたが、プロ野球中継の延長放送は大きな意義を持っていました。特に、試合結果をリアルタイムで伝えることができた点は評価されていました。番組終了後も、日本テレビ系列ではスポーツニュースの放送が続き、1985年には『プロ野球BOXシート』がスタートしました。

現在のスポーツニュース

現在、日本テレビ系列では『Going! Sports&News』が放送されており、週末のスポーツニュースの中心的な役割を担っています。『サンデースポーツ9』の試みは、その後の番組制作においても重要な影響を与えたことが窺えます。

もう一度検索