サンデー・フレッシュわいのわいの90!!

『サンデー・フレッシュわいのわいの90!!』

1975年10月12日から1988年4月10日まで開催された『サンデー・フレッシュわいのわいの90!!』は、毎日放送（MBSラジオ）で毎週日曜日の午後4時30分から6時まで放送されていたラジオ番組です。この番組はコカ・コーラが一社提供を行っており、千里丘放送センターからの放送でした。

番組の概要

番組開始当初は「サンデー・フレッシュ行延鶴瓶のわいのわいの90!!」と呼ばれており、中村行延もパーソナリティとして参加していました。しかし、中村は1977年7月31日に降板し、翌週の放送からはタイトルが変更されました。以降、笑福亭鶴瓶がメインパーソナリティとなり、彼のユーモアを活かした多彩なコーナーが展開されることとなります。

番組では、観客と一緒にリスナーから届いたはがきを紹介したり、ゲストとのトークを楽しむスタイルが特徴で、「川柳のコーナー」やリスナーが親へ感謝の言葉を伝える「感謝のコーナー」など、多くの人気コーナーがありました。特に「感謝のコーナー」では、観客からの心温まるメッセージが多く寄せられ、リスナーに愛される存在となりました。また、鶴瓶がコーナーを「コナー！」と呼ぶことが定番になっていました。

ある放送では、当時のヒット曲である沢田研二の「TOKIO」をパロディ化した「NOKIO」という曲も披露され、実際に歌詞の中に出てくる兵庫県三田市の農業協同組合から感謝状と米一俵を贈呈されたエピソードもあります。

番組の終了と後番組

1988年に最終回を迎えると、番組はその後も多くのリスナーに記憶され続けました。最終回では、鶴瓶自身が特別番組の終了後にヘリコプターで駆けつけるというサプライズもありました。鶴瓶は、「自分がこの番組を面白いと感じているうちに辞めよう」と決意し、出演を続けていた理由には、番組開始当初の感謝の気持ちがあったと語っています。

次に放送された番組は、圭・修がパーソナリティを務める『サンデー・フレッシュわいわいカーニバル』で、こちらも多くのリスナーに親しまれる内容となりました。

番組に関する逸話

『サンデー・フレッシュわいのわいの90!!』は、そのユニークな企画や心に響く内容で多くのファンを獲得しました。無名だった鶴瓶を起用することに対して、スポンサーのコカ・コーラ側は初めは難色を示していましたが、毎日放送の強い後押しによりスタートを切ることができました。その後、鶴瓶は忙しいスケジュールの中でも出演を続けたのは、番組への恩義を感じていたためだったのです。

このように、『サンデー・フレッシュわいのわいの90!!』は、ただのラジオ番組にとどまらず、リスナーとの絆を深めることができた,のちのテレビ番組や他のメディアにも影響を与えた重要な存在でした。

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