サンバーナーディーノ銃乱射事件

サンバーナーディーノ銃乱射事件は、2015年12月2日、アメリカのカリフォルニア州サンバーナーディーノにある障害者支援施設、インランドリージョナルセンターで発生しました。この事件は、重武装の2名の犯罪者によって引き起こされ、14人が命を落とし、17人が重傷または軽傷を負うという無惨な結果となりました。事件の数マイル離れた住宅街で、警察によって容疑者は射殺されました。
本事件の中心人物は、サイード・ファルクとその妻タシュフィーン・マリクの夫妻です。事件発生時、インランドリージョナルセンターの会議室では地元住民を対象としたイベントが行われていました。サイードは職員として参加していましたが、突如として退席。再度センターに現れた際には、タシュフィーンと共に武装していました。
事件現場には、75人から80人の参加者がいましたが、夫妻はそこで65発から75発の銃弾を発砲しました。残念なことに、14人が即座に死亡し、当局が到着する前に逃走してしまいました。
調査によると、夫妻は軍用戦闘服と黒いタクティカルベストを着用し、2丁のAR-15自動小銃に加えて、拳銃も所持していました。これらの武器は改造されており、カリフォルニア州の法律に違反するものでした。事件発生から数分後、サンバーナーディーノ警察やSWATチームなど、多数の警察官が緊急出動し、周囲の警戒を行いました。
銃撃事件の後、犯人たちは黒いSUVで逃走。午後3時に住宅街で警察と接触し、銃撃戦が展開されました。この銃撃戦では、警官たちが380発の弾を発射し、夫妻は射殺されました。
実行犯のサイード・ファルクは、パキスタン系アメリカ人であり、イスラム教に強く傾倒していたとされます。彼は、事件の約2年前から過激派的な思想が強まる傾向にあり、ユダヤ人の同僚との論争も引き起こしていました。一方、タシュフィーンはサウジアラビアで育ったパキスタン人の女性で、サイードとはSNSを通じて知り合い、婚約者ビザでアメリカに入国しました。
夫妻は、FacebookなどのSNSでISILへの忠誠を示すコメントを残しており、ISILからも支持を受けたことが明らかになりました。事件の直後、FBIはサイードの友人、エンリケ・マルケスを逮捕し、彼が犯人たちに武器を提供したとの疑いを持たれました。
この悲劇的な事件は、オバマ大統領がテロへの対策や銃規制の必要性に触れるきっかけとなりました。また、FBIもこの事件をテロとして捜査する方針を示しました。サンバーナーディーノ銃乱射事件は、アメリカ国内におけるテロと銃規制の問題を再び考えさせる事件となりました。

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