サンリオタイムネット

サンリオタイムネットの詳細

『サンリオタイムネット』は、1998年11月27日にゲームボーイ用ソフトとして発売され、プレイヤーは独自の世界観の中で時空を旅する冒険を体験します。ほぼ同時期に過去編と未来編という2つのバージョンが登場し、やがて漫画版「冒険時空タイムネット」も発表されるなど、多くのメディアに展開されました。

ストーリー

物語は、主人公のもとに届いた一通のメールから始まります。このメールの送り主から依頼を受けた主人公は、タイムネットの世界を救うために旅立つこととなるのです。このゲームの魅力の一つは、彼が過去と未来を行き来しながら、様々なキャラクターと出会い、敵と戦うところにあります。

ゲームの概要

『サンリオタイムネット』では、「ときのかけら」と呼ばれるモンスターを捕まえ、時間を管理する「ときのはしら」を修復することが目的となっています。プレイヤーは、ゲットカードやデジカメといったアイテムを使用してモンスターを捕獲し、進行します。ストーリーが完結した後でも、全種類のモンスターを集めることが求められ、ゲームは続行します。リリース当初、タイムサーファーなどのレアモンスターはイベントのみでの配布であったため、モンスターのコンプリートはイベント開催を待つ必要がありました。しかし2019年には、隠しコマンドによりレアモンスターが手に入るようになりました。

キャラクター

ゲームには、オリジナルキャラクターや新旧のサンリオキャラクターが多数登場します。プレイヤーは男女の主人公から選択でき、対抗キャラクターも異なるため、リプレイの楽しみがあります。タイムネットには不思議な老人や、ゲームの悪役であるザッキーなどがいます。

また、サンリオの有名なキャラクターたちも友情出演しており、エンジェルキティやハローキティがモンスターの回復役、アイテムショップの受付役として登場するなど、ファンにはたまらない仕様です。

アイテム・用語

プレイヤーは、モンスターを捕まえるための「ゲットカード」や、無制限に使える「デジカメ」など、様々なアイテムを駆使して冒険を進めます。「ときのかけら」は敵キャラクターとしても使用され、時にはパートナーとなることもあります。ゲームの軸となる「ときのはしら」は、過去と未来が分断された理由であり、それを元に戻すことが目標となります。

評価

本作は『ポケットモンスター』シリーズと多くの共通点を持ち、そのシステムに依存した面も存在します。一方で、登場するモンスターはサンリオキャラクターらしさを持ちながらも、ややダークな印象も併せ持っています。特に、ゲーム独自のキャラクターは、サンリオキャラクター大賞にはノミネートされず、一般的な厳しい見方を取られています。

ゲームスタッフ

本作の開発はHOLONやインスペース、サンリオなどの企業によって行われました。優れたキャラクターデザインやストーリーが評価され、リリース当初から多くのファンを魅了しました。

漫画版

1999年に連載が開始された「冒険時空タイムネット」では、主人公たちの異なる視点が描写され、ゲームとは異なるストーリーが展開されました。作品群としての広がりを見せながらも、メディアミックスとしての成功を収めました。

『サンリオタイムネット』は、ただのゲームにとどまらず、サンリオの世界観を存分に楽しめる作品として、多くのファンに愛され続けています。

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