サン・マメス (1913年)

エスタディオ・サン・マメス

エスタディオ・サン・マメスは、スペインのビルバオに位置する伝説的なサッカー専用スタジアムです。このスタジアムは、アスレティック・ビルバオとバスク代表のホームグラウンドとして知られ、ビルバオのスポーツ文化において重要な役割を果たしてきました。

名称の由来

スタジアムの名前は、近隣にある聖マメス教会に起因しています。聖マメスはキリスト教の聖人で、3世紀にローマ皇帝アウレリアヌスによってライオンの群れに投げ込まれ、殉教しました。このため、スタジアムの愛称として「ラ・カテドラル（La Catedral）」が使われています。

歴史

エスタディオ・サン・マメスは、1913年に開場されたスペインで最も古いスタジアムの一つであり、アスレティック・ビルバオのファンに支えられ、約40,000人を収容することができました。このスタジアムは、選手やファンの熱意あふれる雰囲気で知られ、試合の際には他に類を見ない活気に満ちあふれていました。

1982年には、スペインで開催されたFIFAワールドカップの会場の一つとして利用され、大規模な改修が行われました。さらに、2010年にはオーストラリアのロックバンドAC/DC|AC_DCが「ブラック・アイス・ワールド・ツアー」のフィナーレをこのスタジアムで行い、多くのファンが集まりました。

取り壊しと新スタジアムの建設

2006年には、53,000人を収容可能な新スタジアムの建設計画が承認されました。この新しいスタジアム、サン・マメス・バリアは、サン・マメスの近くにあるビルバオ国際貿易展示場跡地に建設され、2013-2014シーズンから正式に使用され始めました。

サン・マメスでの最後の試合は2012年5月26日、リーグ第37節のレバンテUD戦でした。この試合ではアスレティック・ビルバオが0-1で敗れ、最後のゴールはファンル・ゴメスによって記録されました。試合後には感慨深いセレモニーが行われ、多くのファンが思い出を語り合いました。

最終的に、サン・マメスは2013年6月5日に閉場し、翌日には取り壊されました。これにより、このスタジアムでの長い歴史が幕を下ろしました。新たなサン・マメス・バリアが未来のビルバオを象徴するスタジアムとなり、アスレティック・ビルバオの新たなホームグラウンドとして機能しています。

総括

エスタディオ・サン・マメスは、ただのスタジアムではなく、数多くの記憶や歴史を刻んだ重要な場所でした。今後のビルバオのサッカー文化は、新しいスタジアムでの活躍によって引き継がれていくことでしょう。

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