サン＝ディジエ

サン＝ディジエ (Saint-Dizier)

サン＝ディジエは、フランスのグラン・テスト地域圏、オート＝マルヌ県に位置するコミューンです。県北部に位置し、マルヌ川が街を横切っています。

歴史

サン＝ディジエの地には、新石器時代から人が定住していました。9世紀終わりには町の名前が現れており、コミューンは徐々に城壁で囲まれたガロ＝ローマ時代のオロンナ（Olonna）という町へと発展しました。言い伝えによれば、破壊を逃れたアンデマトゥヌム（現在のラングル）から、ラングル司教ディジエの遺体が運ばれ、教会が建てられたとされています。

中世のサン＝ディジエは、ダンピエール家の支配のもと、ノートルダム教会の周囲に発展しました。13世紀の領主ギィ2世・ド・ダンピエールは城と教会を建設。ギヨーム・ド・ダンピエール時代には、フランドル伯の娘を妻に迎えた影響から、フランドル都市の組織に影響を受けた公民権付与憲章が制定され、1228年には市の議員たちに一部の権限が委譲されました。

戦略的要所に位置するサン＝ディジエは、1544年にフランソワ1世とカール5世の間で争われ、包囲を受けました。しかし、要塞は7ヶ月もの包囲に耐え、フランソワ1世は住民の勇気を讃えました。同年9月のクレピー・アン・ラノワ条約によって、神聖ローマ帝国領だったサン＝ディジエはフランスに併合されました。

1755年には大火が発生し、旧市街の3地区が破壊されました。第一次世界大戦中には、ヴェルダンの戦いにおいて前線への供給地点として重要な役割を果たし、第二次世界大戦中には、ドイツ空軍の飛行場が置かれたため、アメリカ空軍とイギリス空軍による複数回の爆撃を受けました。

サン＝ディジエは製鋼業の長い歴史を持ち、その専門知識から都市は成長しました。また、オルティズ兄弟が創設したアイスクリーム工場は、Mikoのブランドを開発し、広く知られるようになりました。

住宅団地

経済成長に伴う労働者の住宅ニーズに応えるため、サン＝ディジエ郊外にはフランス初の大規模集合住宅団地の1つであるヴェール・ボワが建設されました。ヴェール・ボワには、コミューン人口の約4割が居住しています。

経済

空軍基地と病院が雇用を維持する一方で、機械工業を含む産業は衰退傾向にあります。第113サン＝ディジエ＝ロバンソン空軍基地には、2011年時点で1600人以上の軍人が所属しており、ダッソー・ラファール戦闘機が最初に運用された基地です。

外部リンク

Etangs de la Champagne humide - Ramsar Sites Information Service

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