サヴェージ・ガーデン

サヴェージ・ガーデン：90年代を彩った伝説のデュオ

サヴェージ・ガーデンは、ダレン・ヘイズ（ヴォーカル）とダニエル・ジョーンズ（キーボード、ギター、プログラミング）によって結成されたオーストラリア出身の音楽デュオです。1990年代後半に「Truly Madly Deeply」や「I Knew I Loved You」などの数々のヒット曲を世界に送り出し、一世を風靡しました。

結成からデビューまで

1993年、ダニエル・ジョーンズは、当時所属していたバンド「Red Edge」でヴォーカリストを探していました。新聞広告を通じてダレン・ヘイズと出会い、オーディションを経て彼をバンドに迎え入れます。その後、1994年にダニエルとダレンはバンドを脱退し、デュオとして新たなスタートを切りました。

バンド名の「サヴェージ・ガーデン」は、アン・ライスの小説『ヴァンパイア・クロニクルズ』の一節「The mind of each man is a savage garden...」（人の心は荒れた庭）に由来しています。ダレンがこの小説のファンであったことがきっかけとなり、バンド名として採用されました。

1996年、彼らは地元オーストラリアのレーベル「ロードショー・ミュージック」からデビューシングル「I Want You」をリリース。この曲がオーストラリア国内で大ヒットし、アメリカのレコード会社からも注目を集めるようになります。激しい争奪戦の末、コロムビア・レコードとの契約を獲得。1997年には、コロムビアから2枚目のシングル「To the Moon and Back」をリリースし、チャート1位を獲得。同年、デビューアルバム『Savage Garden』を発表し、オーストラリアで17週連続1位を獲得する大ヒットを記録しました。

1998年には、世界的な人気を受けてワールドツアーも敢行し、その勢いはとどまることを知りませんでした。

活動中期から解散、そしてその後

1999年、「The Animal Song」や「I Knew I Loved You」といったシングルをリリースした後、2枚目のアルバム『Affirmation』を発表。この頃から、彼らの音楽性はアダルト・コンテンポラリーの要素を取り入れるようになり、新たなファン層を開拓しました。同年、ビルボード・ミュージック・アワードでは「Hot 100 Singles Airplay of the Year」などを受賞し、その人気を不動のものとしました。

2000年には、ダレンがルチアーノ・パヴァロッティのチャリティコンサートに出演したり、シドニーオリンピックの閉会式で「Affirmation」を歌うなど、幅広い活動を展開しました。

しかし、人気絶頂の最中、2001年10月に突然の解散が発表されました。解散後、ダレンはソロアーティストとして活動を開始し、『Spin』や『The Tension and the Spark』といったアルバムをリリース。一方、ダニエルは自身のレーベルを設立し、プロデューサーとして活動しています。

ディスコグラフィー

オリジナル・アルバム

Savage Garden (1997年)
Affirmation (1999年)

ベスト・アルバム

Truly Madly Completely: The Best of Savage Garden (2005年)
The Singles (2015年)

日本公演

Savage Garden world tour 1998
Affirmation World Tour 2000

サヴェージ・ガーデンの音楽は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。彼らの楽曲は、甘く切ないメロディーと、ダレンの情感豊かな歌声によって、聴く人の心に深く響きます。解散後も、それぞれの道で活躍する彼らの音楽活動から目が離せません。

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