ザ♂ベルカント5シンガーズ

ザ♂ベルカント5シンガーズは、日本各地で展開されている音楽生涯学習活動団体「童謡コーラス」を母体とする男性声楽家グループ「ザ♂ベルカントシンガーズ」の中から、プロジェクトごとに選抜された五人組ユニットです。

「童謡コーラス」は、NPO法人日本音楽生涯学習振興協会の支援を受け、生涯学習の一環として地域文化の向上や住民交流、社会教育の推進に貢献することを目的とした活動団体です。全国に約800の団体が存在し、約3万人の中高年を中心とした人々が団員として歌を通じた交流を楽しんでいます。

「ザ♂ベルカントシンガーズ」は、この童謡コーラスで指導員を務める音大・芸大出身の男性声楽家約50名で構成されています。彼らは日頃の指導活動に加え、国内有数のクラシックホールや小劇場などで年間120回を超えるコンサートや合唱会を開催し、プロの声楽家としての活動も積極的に行っています。そのレパートリーは、童謡、唱歌、叙情歌、歌謡曲といった日本の歌から、本分であるイタリアオペラやドイツリートなどの本格的な西洋音楽まで多岐にわたります。

ザ♂ベルカント5シンガーズは、このザ♂ベルカントシンガーズの中から、特にエンターテイメント性の高いパフォーマンスを追求するために結成されました。グループ名はイタリア語で「美しい歌」を意味する「ベルカント」に由来し、その名の通り、美しい声で観客を魅了します。彼らの主な活動内容は、シニア世代にとって懐かしい昭和歌謡の名曲を歌い継ぐことで、多くの人々に喜びと感動を届けることです。

2019年5月15日には、キングレコードよりアルバム『懐かしの昭和歌謡名曲集①～あの時君は若かった～』でメジャーデビューを果たしました。これまでに「懐かしの昭和歌謡名曲集」シリーズとして3作のアルバムがリリースされており、秋山大樹、笹原はじめ、高木ともやん、中村詞文、松本友経、和田丈広の6名がレコーディングに参加しています（活動時の編成は通常5名です）。

リリースされたCDは以下の通りです。

アルバム『懐かしの昭和歌謡名曲集①～あの時君は若かった～』 (2019年5月15日発売)
収録曲：あの時君は若かった、想い出の渚、バラが咲いた、お嫁においで、ブルー・シャトウ、遠くへ行きたい、見上げてごらん夜の星を、夜明けのうた
アルバム『懐かしの昭和歌謡名曲集②～学生時代』 (2019年11月13日発売)
収録曲：学生時代、憧れのハワイ航路、銀色の道、恋のバカンス、月がとっても青いから、高原列車は行く、涙くんさよなら、白い花の咲く頃
アルバム『懐かしの昭和歌謡名曲集③～あの素晴しい愛をもう一度～』 (2020年9月16日発売)
収録曲：あの素晴しい愛をもう一度、上を向いて歩こう、なごり雪、戦争を知らない子供たち、真夜中のギター、白いブランコ、翼をください、若者たち
シングル「みんなと歌えるその日まで」 (2020年11月25日発売)
BS全国放送12chトゥエルビの番組テーマ曲。カップリングには「第九たいそう～喜びの歌～」を収録。

メンバーはそれぞれ、ソリストとしてもオペラ出演やリサイタルを行うなど、幅広く活動しています。主要なメンバーは、テノールの秋山大樹と和田丈広、バリトンの笹原はじめ、高木ともやん、中村詞文、ハイバリトンの松本友経らがおり、各々が音楽大学や大学院で声楽を修めた実力派です。

また、彼らは複数のテレビ番組にレギュラー出演しており、歌唱指導や合唱の楽しさを伝えています。主な番組としては、「みんなで歌おう♪楽しい童謡コーラス」や「童謡コーラス♪名曲大合唱」、「みんなの音楽会テレビ」、そして「今は一人でお家でコーラス！童謡コーラス♪在宅合唱会」などがあります。

ザ♂ベルカント5シンガーズは、母体である童謡コーラスの活動で培われた経験と、プロ声楽家としての確かな技術を活かし、日本の歌、特に昭和歌謡を通じて多くの人々に歌の楽しさ、懐かしさ、そして感動を提供し続けています。その活動は、音楽生涯学習の振興と地域社会への貢献という童謡コーラスの理念とも深く結びついています。

もう一度検索