ザッパ (GUILTY GEAR)

ザッパ (ZAPPA)

『GUILTY GEARシリーズ』に登場するザッパは、一風変わった特徴を持つキャラクターです。声優はうえだゆうじが担当しています。

概要

ザッパは、格闘ゲームでは異例とも言える「乱数」というコンセプトを体現したキャラクターとしてデザインされました。普段は非常に内向的でネガティブな性格ですが、花嫁を探すために旅をするという意外な一面も持ち合わせています。旅先では、憑依霊であるS子によって操られ、意図せず超人的な力を持つ者たちと戦うことになりますが、それでも彼の姿勢が崩れることはありません。本来は母親想いの真面目な青年であり、旅先から手紙を書く様子が勝利メッセージなどで描かれています。

キャラクターデザインの原型は、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部のDIOです。また、S子をはじめとする憑依霊のコンセプトは、同作品に登場するスタンドから影響を受けています。戦闘中の奇妙な動きは、映画『エクソシスト』を参考にしていると言われており、ザッパが叫ぶ「タスケテ～！」という台詞は、『エクソシスト』に登場するローマ字表記の「TASUKETE!」や、悪魔に取り憑かれた少女の体に浮かび上がる「Help Me」に由来すると考えられています。

名前の由来は、ロックギタリスト・作曲家のフランク・ザッパから取られています。

S子

S子は、恋人との悲恋が原因で自殺した女性の幽霊です。ザッパが彼女の恋人に似ているという理由から、彼に憑依しています。S子が憑依すると、ザッパの意識は完全に奪われ、常軌を逸した姿勢で相手と戦います。一部のキャラクターに対しては、恨みや憎しみの言葉をぶつけます。ほとんどのキャラクターにはS子の姿は見えませんが、一部の者には認識されています。彼女は、かつての恋人に対する復讐心や、世の中の幸せな人々を不幸にしたいという願望を、ザッパの体を借りて実行しようとします。怨霊としての力は非常に強く、多くの悪霊を引き寄せています。S子のキャラクターモデルは、ホラー映画『リング』シリーズの貞子です。

ストーリー

GUILTY GEAR XX

恋人に裏切られた末に自殺した女性の幽霊であるS子は、恋人と容姿が似ていた大学生のザッパに憑依します。S子は、世の中の幸せな人々を不幸にするため、ザッパの体を操り、関節の可動域を無視した奇妙な姿勢で街を徘徊し始めます。一方、ザッパは身に覚えのない失神や怪我に悩まされ、自身の病気を疑い始めます。彼は、どんな病気でも治すという闇医者ファウストを求めて旅に出ますが、道中でイノに襲われ、カイに助けを求めます。しかし、再びS子がザッパの体を乗っ取り、カイを攻撃してしまいます。その結果、ザッパはカイから麻薬中毒者と誤解され、誤認逮捕されてしまいます。

Xrd REVELATOR（ストーリーモード）

本作の5年前、ザッパはファウストから自身の症状が病気ではなく憑依によるものだと教えられます。その後、彼は自ら霊障について研究を重ね、「霊障オタク」と呼ばれるほどになります。そして、フィンランドの片隅で公務員として働き始めます。研究の結果、ザッパは霊障や憑依を「世界を構成する情報に本来ありえないはずの情報が混ざることで発生する『情報体フレア』という現象の一種」と定義付け、「ザッパスケール」という情報体フレアの分類尺度を考案しました。

ゲーム中の性能

特徴

ザッパ自身は、一般人であるため非常に弱いです。しかし、悪霊が憑依することで、バトルスタイルが大きく変化します。

長所

憑依システムによる多彩な攻撃で、相手を翻弄できる点が強みです。

短所

憑依状態によって立ち回りが左右されやすいという弱点があります。

GOLDモード

GOLDモードでは、常にラオウが憑依した状態となり、時間制限もなくなります。

専用システム：悪霊憑依・霊魂システム

悪霊憑依

ザッパには、以下の悪霊が憑依します。

三つ子の霊「幽霊」：強力な飛び道具を持つ
カミソリ型の剣の霊「剣」：スタンダードな性能
犬の霊「犬」：本体と犬を別々に操作するテクニカルなタイプ
雷を操る武将「ラオウ」：全キャラクター中でも屈指の攻撃力を持つ

「幽霊」「剣」「犬」は、必殺技「こんにちは三匹のムカデ」を出すか、攻撃を受けることで憑依します（どの悪霊が憑依するかはランダム）。
攻撃を受けるたびに、憑依する悪霊が変化します。変化しないことや、悪霊が消滅することもあります。
「ラオウ」は、「こんにちは三匹のムカデ」を霊魂（後述）を5個以上溜めた状態で当てるか、8個溜めた状態で出すことで憑依します。ただし、憑依時間はゲーム内の時間で16秒に制限されています。

霊魂

必殺技を相手にヒットさせると、技ごとに設定された数だけ「霊魂」が溜まります。霊魂は、ラオウを憑依させるために必要となります。

技の解説

必殺技

こんにちは三匹のムカデ [XX〜]：体の周囲に巨大なムカデ3匹を呼び出す。霊魂はノーマルで3つ、EXは1個増加。ノーマルは無憑依時に限られるが、EXは無憑依時はもちろん憑依中でも出す事が可能。
ご利用は計画的に [EX]：憑依状態にかかわらず出す事が可能。それぞれの悪霊に対応した数の霊魂を支払う事で、任意の霊を即時憑依させる事が出来る。霊魂が足りないと大きな硬直が生じる。

犬憑依時

D [XX〜]：犬が頭蓋骨を口から出す中距離攻撃。
レバー前＋D [XX〜]：犬が前方へ突進攻撃。
レバー下＋D [XX〜]：ガード不能の噛み付き攻撃。霊魂＋3。
レバー上＋D [XX〜]：上方向に尻尾を振り上げつつジャンプする対空技。霊魂＋1。
レバー後＋D [XX〜]：後方へ移動。移動中に再度Dを押すことで斜め下へ飛び掛る。飛び掛る攻撃は中段で、ザッパ本体が同時に下段攻撃を仕掛けることでガード不能の連繋が行える。

幽霊憑依時

そのまま帰ってこないで下さい XX〜：幽霊を発射する。ヒットすると幽霊が相手に取り憑き、ランダムで植木鉢、バナナ、ゴルフボールが画面外から飛んでくる（4回アイテム攻撃をするか、ザッパが憑依を解除するまで続く）。霊魂＋1。軌道は全5種類。自分の頭上に発射した後、自動で相手の頭上から落ちてくるP版[ΛC～]、地面に3回バウンドさせるK版[SLASH～]、真っ直ぐに発射するS版、上に弧を描いて発射するHS版、S版・HS版・K版を同時発射するD版[SLASH～]。

剣憑依時

落ちといてください [XX〜] (FRC)：剣を真上に突き上げる技。無敵時間がある。霊魂＋1。
近づくと逝きます [XX〜] (FRC)：体を中心に剣を1回転させる。霊魂+1。
痛そう、っていうか痛い [XX〜] (⇒追加攻撃)：剣を胴体に突き刺した状態で突進する。霊魂＋1。追加攻撃 [XX〜]：回転切りをする。痛そう、っていうか痛いカウンターヒット時しか繋がらず、隙が大きいが霊魂＋3。
はい、通ります [ΛC〜] (空中専用)：剣を振り回し攻撃する技。ジャンプの軌道が変わるためそれを利用し連続技や奇襲、逃げなどに使われる。

ラオウ憑依時

ラストエドガイ [XX〜]：ラオウの腕を槍に変え、斜め上へ突き上げる。発生が非常に早く、無敵時間もある上、威力も高いが硬直が長い。名前の由来はドイツのメロディックスピードメタルバンド、エドガイから。
ダークネスアンセム [XX〜]：「羅」という文字の浮かんだ光の球をラオウの手の周囲に発生させる。追加入力で発射する。『SLASH』では単発技となり弾道が早くなる。『ΛC』でK入力で斜め下方向へ、S入力で斜め上方向へと発射できるようになる。

フォースブレイク

礼儀作法はここから [ΛC]：全ての憑依で出す事が可能。強制的に憑依を解除できる中段技。霊魂＋1。

覚醒必殺技

産まれる!! [XX〜]：全ての憑依で出す事が可能。体から相手に向かってムカデを出す。技後、無憑依状態に戻る。

ラオウ憑依時

ベロウズマリス [XX〜]：ラオウが大きな金槌を振り降ろし、巨大な雷球を時計周りに発射する。
ナックルカイザー [EX]：ラオウが強烈なストレートを繰り出す。

一撃必殺技

こわいよー [XX〜]：S子が手招きをする投げ技。ヒット時にホラービデオが流れ相手を彼方へと消し去る。ビデオの砂嵐効果等の元ネタはS子の元ネタにもなった『リング』。メイ同様、“DESTROYED”の文字デザインが異なる。

テーマミュージック

Good Manners And Customs

ステージ

PHANTOM CITY（GGXX～）
Kingdom Cemetery：王家の墓（ISUKA）

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