ザルビノ

ザルビノについて

ザルビノ（ロシア語: Зару́бино）は、ロシア沿海地方のハサン地区に存在する港湾都市型集落であり、ポシェト湾に面しています。この地域は、清朝時代には柳樹営として知られていました。ザルビノの設立は1928年10月18日で、その後の数十年で徐々に発展してきました。

人口と歴史

1989年に行われた調査では、ザルビノの人口は5,306人でした。しかし、時を経るにつれ人口は減少し、2008年には3,421人、2014年には2,963人にまで減少しています。この人口動態は、地方経済の影響を受けた結果と言えるでしょう。

港の発展

1981年6月にはザルビノ港が漁港として正式に登録され、翌年には商業港としての登録も受けました。その後、1992年3月には民営化が進み、2004年にはモスクワに本社を置くトランスグループASに買収されます。そして、トロイツァ港という新しい名称に変更されました。このように、ザルビノ港は創設以来、漁業から商業へと発展しています。

国際航路の重要性

ザルビノは国際的な航路の要所としても知られており、特に北東アジアフェリーが韓国の束草港や日本の新潟港を結ぶ貨客フェリーを運航しています。また、中国の琿春との間にはフェリー会社のバスが運行しており、地域の経済活動を支える重要な交通のハブとなっています。2006年の貨物取扱高は23万トンに達し、輸出品目としては銑鉄、原木、綿が主要なものです。逆に、日本からの輸入品としては中古車、韓国からは重機や硫黄などが挙げられます。

定期航路の展望

2015年2月18日には、京都府議会の代表質問において、当時の京都府知事である山田啓二氏が、京都府舞鶴市の舞鶴港と韓国の束草港・ザルビノ港を結ぶ定期フェリー航路の開設を2015年夏に見込んでいると述べました。このフェリー航路は、地域経済のさらなる発展を促進する期待があります。しかし2009年には新潟港と束草・ザルビノ港とのV字航路が開設されたものの、集客が思わしくなく、わずか3ヶ月で運休となったこともあります。

さいごに

ザルビノはその位置と港の機能を活かして、国際的な交流の場としても重要な存在です。地域の経済発展とともに、港町としての独自性や歴史的背景を持つザルビノのさらなる発展が期待されます。

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