ザ・ウィップ

ザ・ウィップ（The Whip）は、2006年にイギリス・イングランドのサルフォードで結成されたロックバンドです。彼らの音楽は、インディーズロックのルーツを持ちながら、ダンスロックの要素を取り入れた独特のサウンドが特徴です。

バンド名の由来は、ニュー・ウェイヴ/シンセ・ポップの先駆者であるディーヴォ（Devo）の代表的なヒット曲「Whip It」から来ています。このことからも、彼らの音楽性が単なるロックに留まらず、シンセポップやニューウェイヴといった要素も内包していることが伺えます。

ザ・ウィップは、元々インディーズロックバンド「Nylon Pylon」のメンバーを中心に結成されました。彼らが頭角を現すきっかけとなったのは、フランスのレーベル「Kitsuné（キツネ）」からリリースされたシングル「Trash」です。この楽曲は、2000年代後半に世界を席巻したダンスロック・ムーヴメントの中心的な存在として、日本を含む各国のクラブリスナーの間で大ヒットしました。

「Trash」の成功により、ザ・ウィップはレトロなシンセサイザーのメロディを前面に押し出した、ダンサブルなサウンドでニューレイヴの潮流を担う存在として注目を集めました。彼らの音楽は、懐かしさと新しさが同居する独特の雰囲気を持っており、多くのリスナーを魅了しました。

アルバムデビュー前にも関わらず、2007年には早くもフジロック・フェスティバルで初来日を果たし、日本の音楽ファンにその名を知らしめました。同年12月には、単独での再来日公演も実施し、その人気を確固たるものとしました。翌2008年には、同じくイギリスのロックバンドであるザ・ミュージック（The Music）の日本ツアーでサポートアクトを務め、さらに多くの観客を前にパフォーマンスを披露しました。

彼らの代表的なアルバムとしては、「X Marks Destination」が挙げられます。

外部リンク:
* ザ・ウィップ - Myspace

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