ザ・ウォークメン

ザ・ウォークメン（The Walkmen）は、アメリカのインディーロックバンドで、ニューヨークとフィラデルフィアを拠点に活動する5人組です。彼らの音楽は、オルガンをフィーチャーした独特のアンニュイなインディーロックサウンドが特徴で、多くのファンを魅了してきました。

バンドの歴史

2000年、ザ・ウォークメンは、解散した2つのバンド、ジョナサン・ファイアー・イーターとリコイズのメンバーが集結して結成されました。初期からその音楽性は注目を集め、2002年にリリースされたファーストアルバム『Everyone Who Pretended to Like Me Is Gone』は、批評家から高い評価を受け、ニューヨークの音楽シーンで頭角を現しました。

2004年には、セカンドアルバム『ボウズ・アンド・アロウズ』をリリース。このアルバムは、多くの批評家から年間ベストアルバムの一つとして挙げられるなど、さらに高い評価を得ました。特に、このアルバムからのシングル「The Rat」は、音楽メディアが発表した2000年代のベストソングリストにおいて、『NME』で13位、ピッチフォークで20位にランクインし、バンドの代表曲となりました。

その後も、2006年にサードアルバム『A Hundred Miles Off』とカバーアルバム『"Pussy Cats" Starring The Walkmen』、2008年にアルバム『You & Me』、2010年にはアルバム『リスボン』を発表しました。特に『リスボン』は、ポルトガルのリスボンへの旅にインスパイアされて制作されたアルバムで、クリス・ゼーンとジョン・コングレトンという2人のプロデューサーを迎え、2年間の制作期間を経て完成しました。このアルバムはバンドの新たな方向性を示し、高い評価を得ました。

2012年には、アルバム『Heaven』をリリースしましたが、このアルバムのツアー後、バンドは活動を休止しました。

メンバー

ハミルトン・リーサウザー (Hamilton Leithauser) - ボーカル、ギター
ポール・マルーン (Paul Maroon) - ギター、ピアノ
ウォルター・マーティン (Walter Martin) - オルガン、ベース
ピーター・バウアー (Peter Bauer) - ベース、オルガン
マット・バリック (Matt Barrick) - ドラム

ディスコグラフィー

スタジオアルバム

Everyone Who Pretended to Like Me Is Gone (2002年)
『ボウズ・アンド・アロウズ』 - Bows + Arrows (2004年) ※全英63位
A Hundred Miles Off (2006年) ※全米163位
"Pussy Cats" Starring The Walkmen (2006年) ※カバーアルバム
You & Me (2008年) ※全米71位
『リスボン』 - Lisbon (2010年) ※全米27位、全英92位
Heaven (2012年) ※全米30位、全英82位

ザ・ウォークメンは、その独特なサウンドと、一貫した高品質な音楽制作で、インディーロックシーンにおいて確固たる地位を築きました。彼らの音楽は、時を経ても色褪せることなく、多くの音楽ファンに愛され続けています。

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