ザ・グリッド

ザ・グリッド (THE GRID)

『ザ・グリッド』は、FOXが制作し、2004年にアメリカで放送された全6話のテレビドラマです。日本では2005年にWOWOWで放送されました。『24 -TWENTY FOUR-』の成功を受けて制作された本作は、テロリストと各国の諜報機関との攻防を、リアリティあふれる演出で描いています。

概要

本作は、アメリカとイギリスの諜報機関が共同で制作に携わっており、その詳細な描写が特徴です。登場するテロ対策機関やテログループは実在の組織をモデルにしており、物語は20世紀後半以降に世界で発生したイスラム過激派によるテロ事件をベースに展開されます。

従来のテロを題材とした作品とは異なり、テロリストと諜報機関の対立だけでなく、各諜報機関内部の葛藤や、それをとりまく世界情勢、人間関係が緻密に描かれています。また、化学兵器（本作ではサリン）を使用したテロという、近未来に起こりうるかもしれない脅威を描いている点も特徴です。

あらすじ

ロンドンの安宿で[サリン]]の時限式散布装置が誤作動し、多数の死傷者が出る事件が発生。イギリス情報局保安部(MI5)とイギリス情報局秘密情報部(MI6)は、大規模なテロ活動が今後も予想されるとして、[[アメリカ国家安全保障会議]、[連邦捜査局]、アメリカ中央情報局(CIA)に連絡します。

NSC、FBI、CIAは、マレンをリーダーとする合同チームを立ち上げ、連携して次のテロ攻撃の特定を急ぎます。しかし、各諜報機関の縄張り意識や人間関係が複雑に絡み合い、捜査は難航します。そんな中、次のテロ攻撃の情報がもたらされますが、それはニューヨークの地下鉄でのサリン使用ではなく、ナイジェリアでの爆破テロでした。

テロの予知に失敗した合同チームは解散の危機を迎えますが、マレンは密かに捜査を続行し、テロリストの主犯がアルカイダの元司令官であるユーセフ・“ムハンマド”・ナサリヤーであることを突き止めます。そして、彼を裏で操る黒幕の存在、さらなるテロの脅威が明らかになっていきます。物語の終盤には、「グリッド」という言葉が重要な意味を持つことが示唆されます。

主な登場人物

マレン・ジャクソン
演：ジュリアナ・マルグリーズ、吹替：野沢由香里
NSC（国家安全保障会議）テロ対策担当責任者。合同捜査チームのリーダー。
マックス・カナリー
演：ディラン・マクダーモット、吹替：藤原啓治
FBI・NY支局テロ合同捜査班所属。合同捜査チームの一員。9.11で親友を亡くした過去を持つ。
ラザ・マイケルズ
演：ピーター・マレック、吹替：村治学
CIA中東担当分析官。合同捜査チームの一員。アラブ系移民であり、周囲の偏見と闘いながら任務を遂行する。
エミリー・タトル
演：ジェマ・レッドグレイヴ、吹替：幸田夏穂
MI6テロ対応局エージェント。合同捜査チームの一員。
アクトン・サンドマン
演：トム・スケリット、吹替：金尾哲夫
CIAテロ担当副主任。マレンの地位を狙っている。
デレク・ジェニングス
演：バーナード・ヒル、吹替：西村知道
MI5テロ対策支局長。マックスとは過去に仕事をしたことがある。
ラギブ・マアター
演：サイラス・カーソン
カイロで診療所を営む医師。かつてはムジャヒディンとして対ソ連戦争に参加していたが、テロリストを支援することになる。

スタッフ

監督：ミカエル・サロモン
脚本：ケン・フリードマン
製作：ミッチ・エンゲル

関連情報

TSUTAYA　ザ・グリッド 公式サイト
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 　ザ・グリッド 公式サイト

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