ザ・スクリプト (The Script)
アイルランド出身のロックバンド。ボーカルのダニエル・オドナヒュー、ギタリストのマーク・シーハン、ドラマーのグレン・パワーという3人の卓越したミュージシャンによって結成されたスリーピース・バンドとして、彼らはそのキャリアをスタートさせました。心に響くメロディーラインと、リスナーの感情に寄り添う普遍的なテーマを扱った歌詞は、瞬く間に世界中の音楽ファンを惹きつけました。
彼らの物語は2008年に幕を開けます。同年4月、シングル「We Cry」で音楽シーンに登場。そして、その年の
10月22日には、記念すべきファースト・アルバム『The Script』を世に送り出しました。このデビュー作が、彼らの名前を国際的に知らしめる決定的な一歩となります。アルバムは、母国
アイルランドはもちろん、音楽大国として知られるイギリスでも主要チャートの頂点に輝き、新人アーティストとしては異例の快挙を達成しました。この成功は瞬く間に世界へと広がり、数多くの国と地域でプラチナム・レコードに認定されるなど、彼らの音楽がいかに多くの人々に受け入れられたかを物語っています。
デビューアルバムでの爆発的な成功を背景に、ザ・スクリプトは活動の舞台を世界へと広げていきます。特に、
2009年3月17日には音楽市場の中心地である
アメリカ合衆国での公式デビューを果たし、グローバルな存在感を確立しました。彼らのワールドツアーの一環として、日本での公演も実現し、日本のファンにその生演奏を披露する機会が設けられました。東京で開催された公演では、ノルウェー出身の3ピースバンド、Black Roomがサポートアクトとしてステージに立ち、イベントを盛り上げました。
ザ・スクリプトは、デビューアルバムの成功に安住することなく、継続的に質の高い音楽作品を生み出し続けました。彼らのセカンドアルバム『Science & Faith』は
2010年9月10日に、サードアルバム『#3』は
2012年9月7日に、そしてフォースアルバム『No Sound Without Silence』は
2014年9月12日に、それぞれ
アイルランド本国でリリースされました。これらの作品群は、彼らが進化を続けるアーティストであり、一過性の流行に終わらない確固たる音楽性を持っていることを証明しました。
しかし、2023年、バンドにとって非常に悲しい出来事が起こります。結成以来、その特徴的なギターサウンドでバンドの音楽性を支えてきたギタリスト、マーク・シーハンが同年4月14日に急逝しました。マークの死はバンドメンバーや世界中のファンに深い悲しみと喪失感をもたらしましたが、彼の功績とザ・スクリプトが遺した音楽は、これからも多くの人々の心の中で生き続けることでしょう。
ザ・スクリプトは、その普遍的なテーマと心に響くメロディーによって、世代を超えて愛されるバンドであり続けています。
ディスコグラフィー
アルバム
シングル
脚注
外部リンク
公式ウェブサイト
The Script -
Myspace
* 公式ウェブサイト(日本語)