ザ・ステージ

文化放送がプロ野球のシーズンオフ、概ね10月から翌年3月にかけて放送していた単発特別番組群の総称が『ザ・ステージ』です。この枠は、主にプロ野球中継番組である『文化放送ライオンズナイター』や『文化放送ホームランナイター』の放送されないオフシーズン枠で編成されるのが通例でした。

しかし、年度によっては放送時間や曜日が変更されることもありました。例えば、2007年のオフシーズンには、編成上の都合から金曜日の深夜26時30分（土曜未明2時30分）からの放送となった事例があります。

放送時間の変遷

2005年オフシーズン以降、放送時間は何度か変更されています。主な放送時間帯は以下の通りです。

2005年10月7日 - 2006年3月：金曜日 21:00 - 21:30
2006年11月4日 - 2007年4月1日：日曜日 20:00 - 20:30
10月はプロ野球中継（パ・リーグプレーオフ、日本シリーズ）のため休止期間がありました。
2007年10月5日 - 2008年3月28日：金曜日 26:30 - 27:00
2008年4月・6月・7月の一部日曜日：日曜日 21:00 - 21:30
これらの時期の日曜日は通常『文化放送ホームランナイター』の放送枠でした。
2008年10月の一部日曜日：21:00 - 21:30
2008年11月16日 - 2009年4月5日：日曜日 21:00 - 21:30
2009年5月・9月の一部日曜日：日曜日 21:00 - 21:30
これらの時期の日曜日は通常『文化放送ホームランナイター』の放送枠でした。
2009年10月9日：金曜日 21:00 - 21:30
2011年7月10日 - 10月1日：日曜日 4:30 - 5:00

番組内容

番組の内容は一定ではなく、週替わりで様々な企画が放送されました。代表的なプログラムには以下のようなものがあります。

朗読文庫: 文化放送のアナウンサーが名作童話や小説を朗読する企画です。初期は菅野詩朗が進行役を務めていましたが、2007年オフ以降は鈴木寛子が担当しました。
サテライトプラスLIVE! ダイジェスト: 文化放送本社1階にある公開イベントスペース「サテライトプラス」で行われるライブイベントのダイジェスト放送です。プロ野球シーズン中は『ライオンズナイタースペシャル』として放送されることもありましたが、2007年10月以降は新番組『浜松町サウンドファクトリー』に引き継がれました。
ドキュメンタリー企画: 特定のテーマを深く掘り下げるドキュメンタリー形式の企画です。2006年度オフに放送された『再チャレンジ・二つの扉』の元となる素材も、この枠の単発企画として放送されました。
報道スペシャル: 鈴木純子が司会・進行を務める報道関連の単発番組です。

これらの定番企画に加え、文化放送A&Gゾーンが制作する単発特別番組（例：ユキクラスペシャル、A&Gアカデミースペシャル）や、ABCラジオ制作の特別番組（司会は芦沢誠）が放送されることもありました。また、2007年シーズンには太田英明が司会を務める「最新洋楽特集」や、鷲崎健をナビゲーターとするトーク番組が多く放送されました。2011年シーズンには、通常日曜21時台に放送される『関根勤のカンコンキンラジオ』が、プロ野球中継優先により枠が確保できないため、2週に1回程度の頻度でこの枠で放送されることもありました。

例外として、年末の放送枠に該当する場合には、「マイクの1年〜ニュース編〜」や「マイクの1年〜スポーツ編〜」といった特別企画が放送されるケースもありました。

前身・後身

この枠の前身にあたるのは、同じくナイターオフ期間に放送された『文化放送フリーステーション』という番組です。

『ザ・ステージ』の系譜は、その後の文化放送の単発番組枠へと引き継がれています。プロ野球シーズン中の単発枠である『SET UP!!スペシャル』（平日・土日共通）や、ナイターオフの単発枠『文化放送プレミアム放送枠』が、それぞれ後継にあたる番組と言えるでしょう。

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