ザ・ニッカ(THE NIKKA)
ザ・ニッカは、
ニッカウヰスキーが製造を手掛け、
アサヒビールが販売を行う国産のブレンデッド・ウィスキーです。原材料には海外産のモルトウィスキーも一部使用されるため、ジャパニーズ・ウィスキーの基準には満たないものの、ワールドブレンデッドウィスキーに分類されます。
概要
このブランドは
2014年に
ニッカウヰスキーの設立80周年と創業者の
竹鶴政孝の生誕120周年を記念して立ち上げられました。最初は、同社のブレンデッドウィスキーのフラッグシップ商品として位置づけられ、上級品の鶴とスーパーニッカの中間的立場にありましたが、
2015年8月には鶴の販売が終了し、ザ・ニッカが実質的にその後継商品となりました。
さらに、2016年9月にはノンエイジ商品のみが余市蒸溜所および宮城峡蒸溜所限定で再販されました。このブランドのラインナップには、ザ・ニッカ12年(
2014年9月30日から
2015年9月30日までの希望小売価格5,000円〈税別〉)などがあり、
2015年10月からは希望小売価格が6,000円〈税別〉に引き上げられました。
また、限定品として販売されたザ・ニッカ40年も注目に値します。これは過去のモルトをブレンドしたもので、希望小売価格が500,000円(税別)に設定されました。特に、ザ・ニッカ40年は
1945年における余市蒸溜所のモルトと、
1969年に宮城峡蒸溜所で生産された貴重なモルトをブレンドしており、
ニッカウヰスキーの技術と歴史が詰まった一品です。
風味とデザイン
ザ・ニッカは、そのブレンデッドウィスキーにおいてモルトの比率が特に高く設定されています。これにより、より強いモルトの風味が引き立つ要素があるため、他のブレンデッドウィスキーとは異なる特徴を持っています。
ボトルデザインも特徴的で、重なり合う着物の襟を意識した形状が採用されています。また、キャップにはウィスキー樽が使用されており、視覚的にも美しい仕上がりになっています。この独自のデザインは、
2015年に
グッドデザイン賞を受賞する要因となりました。
ラインナップ
現行品
- - ザ・ニッカ テーラード(ノンエイジ)700ml (2019年4月9日から販売)
- - ザ・ニッカ ナインディケイズ(ノンエイジ)700ml(2024年7月2日より、数量限定品として販売)
終売品
結論
ザ・ニッカは、
ニッカウヰスキーの誇る独自のブレンデッドウィスキーであり、品質と風味の豊かさが高く評価されています。今後も新たな商品や希少品の登場が期待されるブランドです。