ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス

『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』について

1989年にリリースされた『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』（Themes）は、著名な作曲家ヴァンゲリスの音楽の中から特に印象深い楽曲を選び、収録したベスト・アルバムです。本作は、彼が手掛けた映画音楽からテーマ曲や名シーンで使用された楽曲を厳選しており、その音楽は多くのリスナーに愛され続けています。

収録曲一覧

アルバムには、以下の楽曲が収められています：

• - ブレードランナー（エンド・タイトルズ） - 4:59
• - ミッシング（メイン・テーマ） - 4:01
• - 子供 - 5:02
• - 讃歌 - 2:47
• - チャイナ - 5:32
• - タオ・オブ・ラヴ - 2:47
• - 南極物語 - 3:54
• - ブレードランナー（ラヴ・テーマ） - 5:00
• - ミュティニイ・オン・ザ・バウンティ（オープニング・タイトルズ） - 4:18
• - ミュティニイ・オン・ザ・バウンティ（クロージング・タイトルズ） - 5:00
• - メモリーズ・オブ・グリーン - 5:44
• - 海辺の少女 - 5:54
• - 五輪 - 5:20
• - 炎のランナー - 3:31

これらの楽曲の中には、映画『ブレードランナー』や『ミッシング』、『南極物語』など、名作の音楽が含まれています。特に、アルバム1曲目と8曲目は『ブレードランナー』の音楽として重要な役割を果たしています。これらの曲は未発表の内容を含むため、ファンにとって特別な意味を持っています。

アルバムの特徴

『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』は、当時まだ映画『ブレードランナー』が正式にリリースされていなかったため、その音源を手に入れられる唯一の機会でもありました。このアルバムには、海賊版を除いて、映画本篇用の音楽が含まれているため、特に貴重な作品となっています。

邦題に関しては、再発売のたびに変わっており、1989年の版は『ブレードランナー / ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』、1998年は『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス～ブレードランナー』、そして2001年および2007年の版では『ブレードランナー～ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』のタイトルになっています。日本国内でのリリースも行われ、1992年にはDCC盤としても発売されました。

関連シングル

本アルバムのリリースに合わせて、欧州ではシングルも発表されました。例えば、Chariots of FireやLove Theme from Bladerunnerなどが収録されたCDシングルが制作され、これによりアルバムの楽曲をより楽しむことができました。

続編

このアルバムの成功を受けて、1995年にはフランスのREMARKレーベルから『THEMES II The Very Best of』という続編がリリースされましたが、こちらはすべて既に発表された楽曲の抜粋となっており、日本では発売されていません。

まとめ

『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』は、映画音楽の名曲を楽しみたい人にとって欠かせない一枚です。ヴァンゲリスの独自の音楽性とその美しさを堪能できるこのアルバムは、今なお多くのファンに愛され続けています。

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