ザ・リクエストショー

ザ・リクエストショー

『ザ・リクエストショー』は、1979年10月30日から1980年3月18日までの間、テレビ朝日系列で放送されていた音楽番組です。この番組は、毎週火曜日の夜8時から8時54分までの時間帯にオンエアされていました。本番組は『歌謡ワイド速報!!』の改題版として制作され、放送時間を90分から54分に縮小し、リニューアルされたものです。

番組の司会者には、みのもんたや水沢アキ、世志凡太などが起用され、音楽とエンターテインメントの融合を図りました。特に視聴者とのインタラクションを重視し、過去の音楽実績やレコード売上、さらには将来性に基づいて、約100名の歌手がリストアップされました。これらのアーティストの中から、視聴者が好きな歌手を選び、リクエスト投票を行うという形式が特徴でした。

視聴者から送られるリクエストハガキが番組の重要な要素であり、選ばれた歌手がゲストとして登場する仕組みとなっていました。このスタイルにより、作品に対する視聴者の参加意識が促進され、番組に対する関心を引くことを目指していました。しかし、それにもかかわらず、平均視聴率は6%から7%という結果に終わり、成功とは言えない数字であったと言えます（ビデオリサーチ調べ、関東エリア）。

番組は、時代を超えた数多くのアーティストを取り上げ、当時の音楽シーンを色濃く反映した内容でした。また、この番組が終了した後、NHKが同じ時間帯に新たな歌番組をスタートさせるなど、歌謡番組の需要は依然として高かったことを示しています。

『ザ・リクエストショー』は、音楽番組の一つの形を提示したものとして、視聴者参加型エンターテインメントの先駆け的存在として記憶されています。視聴者が主体的に参加できる方式が今後の音楽番組にも影響を与える要素となり、音楽ファンとアーティストとの距離を縮める役割を持ったと言えるでしょう。

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