シアターBRAVA!

シアターBRAVA!とSkyシアターMBSの歴史

シアターBRAVA!（シアターブラバ!）は、毎日放送（MBS）が運営した劇場で、大阪府大阪市中央区に位置していました。この劇場は、1999年4月18日に開館し、その名は「Bravo!」の女性形から名付けられました。劇場は、中華民国民歌の主題に基づく劇団四季のミュージカル『ライオンキング』のこけら落としを行い、以来、多くの観客を魅了しました。シアターBRAVA!は、特に劇団四季のメインシアターとして名を馳せ、2005年の大阪四季劇場の開館後には、様々な演劇公演を開催し続けました。

初期には、劇団四季が主要な利用者であり、彼らが公演する際には頻繁に使用されましたが、2005年の大阪四季劇場のオープン以降、劇団四季はすべての公演をそちらに移しました。これに伴い、シアターは多様なジャンルの劇に対応できるよう改名され、イオン化粧品による命名権取得により「イオン化粧品シアターBRAVA!」に変更されるなどの経緯も経ました。

その後、MBSテレビは、劇場を広く宣伝するために毎週水曜日にPR番組『BRAVA!』を放送し、劇場の様々な公演をアピールしました。しかし、老朽化や契約上の問題から、2014年には2016年春での閉館が発表され、最終的には2016年5月31日に閉館しました。シアターBRAVA!での最終公演は「ありがとうBRAVA!」イベントとして行われ、554公演と2263ステージが行われたことが報告されています。

SkyシアターMBSの誕生

シアターBRAVA!閉館後の動きとして、毎日放送は新たな劇場の設立を模索し続けました。そして2019年12月11日、大阪市北区に位置するJPタワー大阪内において新劇場の建設計画が発表されました。この劇場は座席数約1,200席を予定され、MBSメディアホールディングスによる運営が決定しました。

2021年には新たに「MBSライブエンターテインメント」という運営会社が設立され、また、Skyというソフトウェア企業が劇場の命名権を取得しました。Skyは大阪市内に拠点を持いており、地域の舞台芸術活動を支援したいという目的のもと、名付け親となりました。

2023年4月5日には、この新劇場「SkyシアターMBS」が2024年3月27日にオープンすることが発表され、初の公演となる『舞台 中村仲蔵』が予定されています。劇場の初代支配人には村田元が就任し、開館後も毎日放送によるイベントや番組が行われる予定です。また、MBSラジオでは『空飛ぶ劇場ラヂオ』という番組を通じて、劇場のPRや関西の舞台芸術を紹介する取り組みも進められています。

このように、シアターBRAVA!から始まり、SkyシアターMBSへと続く劇場の歴史は、地域の文化と舞台芸術を支える重要な役割を果たしてきました。今後も、新たな劇場がどのように成長し、観客を魅了していくのか注目されます。

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