シェリル・スウープス

シェリル・スウープス（Sheryl Swoopes、1971年3月25日生まれ）は、アメリカ合衆国の元女子プロバスケットボール選手であり、現在はロヨラ大学のヘッドコーチを務めています。彼女はWNBAの歴史において、記念すべき契約選手第1号としてその名を刻んでいます。現役時代のポジションはガードフォワードでした。

来歴

サウス・プレインズ大学からテキサス工科大学へ編入後、1993年にはNCAA1部で優勝を経験しました。大学卒業後はイタリアで1シーズンプレーし、その後アメリカ代表として1994年世界選手権に出場しましたが、結果は3位に終わりました。しかし、自国開催となった1996年のアトランタオリンピックでは金メダルを獲得し、その実力を世界に示しました。1998年世界選手権には出場しませんでしたが、2000年のシドニーオリンピック、2004年のアテネオリンピックでも金メダルを獲得。世界選手権でも2002年に金メダルを獲得しています。

1997年にWNBAが発足すると、分配ドラフトでヒューストン・コメッツに指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。コメッツには2007年までの11シーズン在籍し、初年度からWNBA4連覇という偉業に大きく貢献しました。また、2000年、2002年、2005年の3度MVPを獲得するなど、リーグを代表する選手として活躍しました。

2008年にはシアトル・ストームに移籍しましたが、2009年にはウェーバー公示され、どのチームにも所属しない状態となりました。2010年にはギリシャでプレーし、2011年にタルサ・ショックでWNBAに復帰しましたが、同年限りで現役を引退しました。

引退後の2013年からはロヨラ大学のヘッドコーチに就任し、後進の育成に力を注いでいます。

経歴

大学
1999-1991: サウス・プレインズ大学
1991-1993: テキサス工科大学
WNBA
1997–2007: ヒューストン・コメッツ
2008: シアトル・ストーム
2011: タルサ・ショック
国外クラブ
1993–1994: Basket Bari (イタリア)
2004–2005: VBM-SGAU Samara (ロシア)
2005–2006: Taranto Cras Basket (イタリア)
2010: Esperides Kallitheas (ギリシャ)

シェリル・スウープスは、その輝かしい実績とリーダーシップで、女子バスケットボール界に多大な影響を与えた人物として、広く知られています。

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