シェル・コレクター

映画『シェル・コレクター』解説

『シェル・コレクター』は、2016年2月27日に公開された日本映画。アンソニー・ドーアの同名短編小説を原作とし、沖縄の孤島を舞台に、人間の欲望と心の機微を描き出す作品です。キャッチコピーは「未体験の艶麗劇薬ファンタジー」。

概要

本作は、オー・ヘンリー賞を受賞したアンソニー・ドーアの短編小説『The Shell Collector』を原案としています。舞台を沖縄の離島に移し、日米合作、全編沖縄ロケで撮影されました。

監督は、商業映画デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』で国内外の映画祭で高い評価を得た坪田義史。主演はリリー・フランキーが務め、15年ぶりに映画単独主演を果たしました。

2016年1月には、第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に出品されています。

ストーリー

沖縄の孤島でひっそりと暮らす盲目の貝類学者。彼は貝に魅せられ、静かな生活を送っていました。しかし、あるとき、奇病を患った女性・いづみを貝の毒で治してしまったことから、彼の日常は一変します。

その噂を聞きつけた人々が、学者を頼って島に押し寄せるようになり、静かだった日常は徐々に崩れていきます。学者のもとには、疎遠になっていた息子の光や、いづみと同じように奇病を患う娘・蔦子を助けようとする地元の有力者・弓場宗治なども現れます。

欲望と絶望、そして希望が交錯する中で、学者は何を見出すのでしょうか。

キャスト

貝類学者：リリー・フランキー
山岡いづみ：寺島しのぶ
光：池松壮亮
弓場蔦子：橋本愛
弓場宗治：普久原明
清吉：新垣正弘

スタッフ

監督：坪田義史
脚本：坪田義史、澤井香織
プロデューサー：エリック・ニアリ、黒岩久美、定井勇二
制作プロデューサー：大日方教史
撮影：芦澤明子
照明：市川徳充
美術：竹内公一
装飾：相田敏春
編集：出口景子
録音：横澤匡広
衣装：宮本まさ江
ヘアメイク：近藤美香
音楽：ビリー・マーティン
劇中絵画：下條ユリ

受賞

第10回JAPAN CUTS 〜ジャパン・カッツ!・CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film（リリー・フランキー）

映画のテーマ

本作は、自然との共生、人間の業、そして愛と希望といった普遍的なテーマを扱っています。沖縄の美しい風景を背景に、人間の心の奥底に潜む欲望や葛藤を鮮やかに描き出し、観る者に深い感動と問いかけを与えます。

外部リンク

映画『シェル・コレクター』オフィシャルサイト
シェル・コレクター (@shell_movie) - X（旧Twitter）
シェル・コレクター (shellcollector.moviee) - Facebook

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