シスターズ (2015年の映画)

『シスターズ』は、2015年にアメリカで製作・公開されたコメディ映画です。人気コメディアンであるティナ・フェイとエイミー・ポーラーが主演を務め、息の合った掛け合いを見せています。二人が本格的に共演するのは、2008年の映画『ベイビーママ』以来となり、大きな話題となりました。本作は製作段階では『ザ・ネスト』というタイトルでしたが、公開前に現在の『シスターズ』に変更されています。残念ながら、日本国内では劇場公開されませんでした。

物語の中心となるのは、性格の異なるエリス姉妹、姉のケイトと妹のモーラです。フリーランスの美容師として働く姉のケイトは少々だらしないシングルマザー。一方、アトランタに住む妹のモーラは看護師ですが、バツイチでどこか満たされない生活を送っています。ある日、二人は両親から、フロリダ州オーランドにある幼少期から暮らしてきた実家を売却することにしたと告げられます。そして、家の中にある自分たちの荷物を整理するために呼び戻されるのです。

突然告げられた、自分たちにとって思い出深い実家の売却に納得がいかない姉妹は、親への反発と、失われゆく青春の思い出を取り戻すかのように、ある計画を立てます。それは、高校時代の友人たちに声をかけ、実家が人手に渡る前に最後のハチャメチャなホームパーティーを開くことでした。かつてのクラスメイトたちが続々と集結し、実家は騒乱の渦に巻き込まれていきます。この一夜の壮大なパーティーを通じて、姉妹はそれぞれが抱える問題や、姉妹としての関係性、そして大人になりきれない自分自身と向き合うことになります。ドタバタ騒ぎの中にも、家族の絆や友情、そして人生の新たな一歩を踏み出すことの大切さが描かれています。

スタッフ・キャスト

キャスト

ケイト・エリス（エリス姉妹の姉）：ティナ・フェイ（日本語吹き替え：林真里花）
モーラ・エリス（エリス姉妹の妹）：エイミー・ポーラー（日本語吹き替え：小島幸子）
ブリンダ（同級生）：マーヤ・ルドルフ
ジェイムズ（実家の向かいの住人）：アイク・バリンホルツ
デイーナ・エリス（姉妹の母親）：ダイアン・ウィースト
バッキー・エリス（姉妹の父親）：ジェームズ・ブローリン
麻薬の売人：ジョン・シナ
デイヴ（同級生）：ジョン・レグイザモ
アレックス（同級生）：ボビー・モイニハン
ヘ・ウオン（若い美容師）：グレタ・リー
ハーレイ・エリス（ケイトの娘）：マディソン・ダヴェンポート

スタッフ

監督：ジェイソン・ムーア
脚本：ポーラ・ペル
製作：ティナ・フェイ、ジェイ・ローチ、ジョン・ライオンズ
製作総指揮：エイミー・ポーラー、ジェフ・リッチモンド、ブライアン・ベル
撮影：バリー・ピーターソン
美術：リチャード・ハーバー
編集：リー・ハックスウエル

『シスターズ』は、実家という場所を舞台に、大人になった姉妹が繰り広げる予測不能なパーティー騒動を描いたコメディです。ティナ・フェイとエイミー・ポーラーという当代きってのコメディアン二人の才能が存分に発揮されており、笑いの中に、誰にでもある故郷への愛着や、大人になっても拭えない学生時代の友人との関係性、そして姉妹だからこその複雑で深い絆といったテーマが織り込まれています。劇場未公開ではありますが、見応えのある一作と言えるでしょう。

もう一度検索