システムバンキング九州共同センター

事業組合システムバンキング九州共同センターについて

事業組合システムバンキング九州共同センター（略称：SBK）は、福岡県博多区に本部を構える組織で、九州地域における第二地方銀行を対象に基幹系システムの企画、開発、運用、保守を行っています。SBKは、1975年に設立されて以来、地域金融機関の連携を促進し、効率的な業務運営を支援してきました。この組織の運営は、共同オンラインシステムの稼働を中心に行われ、当初は日本電信電話公社とその後のNTTデータによる運用が行われています。

歴史的背景

SBKの起源は1973年の共同研究会にさかのぼり、1975年には八行によって「事業組合相銀九州共同オンラインセンター」として正式に設立されました。1977年10月には初の共同オンラインシステムを稼働開始し、ユーザーに対して新たな金融サービスを提供する基盤が整いました。その後、1984年には第2次オンラインシステムが導入され、1995年には約100億円の投資を伴って第3次オンラインシステムの運用が開始されました。このような進展を経て、長崎銀行も新たに加盟する運びとなりました。

一方で、九州銀行はSBKの運営方法に不満を抱き1990年に脱退するなど、加盟行の動きには波がありました。2003年には情報系システムの共同化が進展し、自動振替や顧客の取引記録など、新たなサービスが追加されました。また、2014年には融資や渉外業務のシステムも共同運用されるようになりました。

組織の変遷

2009年には、熊本ファミリー銀行が福岡銀行との合併を経てSBKから離脱し、その影響で新たな中核行が必要となりました。2018年に全銀システムの改編に伴い、SBKもNTTデータが開発したBeSTAcloudへ移行し、令和元年には沖縄海邦銀行がSBKの一員となりました。また、移行後も情報系システムは引き続き機能しています。

SBKに加盟している銀行

現在、事業組合システムバンキング九州共同センターに加盟している金融機関は次の通りです。

• - 福岡中央銀行
• - 佐賀共栄銀行
• - 長崎銀行
• - 豊和銀行
• - 宮崎太陽銀行
• - 南日本銀行
• - 沖縄海邦銀行

これらの銀行は、SBKを通じて共同システムを介して効率的なサービスを提供し、地域経済の発展に寄与しています。

まとめ

事業組合システムバンキング九州共同センターは、1975年の設立以降、九州地域の金融機関のために重要な役割を果たしてきました。共同化されたオンラインシステムを通じて、銀行の業務効率を高め、加盟行の戦略的な連携を実現しています。これからも地域金融機関としての役割を強化し、進化を続けていくことでしょう。

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