シッティングバレーボール

シッティングバレーボール

シッティングバレーボールは、座った体勢でプレイするバレーボールの一種であり、全ての人々が楽しめるスポーツです。障害の有無に関係なく、健常者と障害を持つ選手が一緒にプレイできることから、特にパラリンピックの競技としても注目を浴びています。

歴史

この競技は1956年にオランダで考案され、ドイツのジッツバルにそのルーツがあります。1967年から国際大会が行われており、1979年にはオランダのハールレムで初の公式国際トーナメントが開催されました。続く1980年のアーネムパラリンピックでは、男子部門がパラリンピックの正式な競技種目となりました。さらに、1993年からは女子選手権大会が始まり、2004年のアテネパラリンピックでは女子の部門も正式種目に加わりました。

ルール

シッティングバレーボールはインドア6人制バレーボールに共通点が多いですが、座った姿勢で競技を行うためにいくつかの相違点があります。共通点としては、1チーム6名で構成され、1セット25点を先取するラリーポイント制が採用されています。また、リベロ制度やテクニカルタイムアウトもあります。

コートとネットの高さ

コートのサイズは10m x 6mで、ネットの高さは男子が1.15m、女子は1.05mとなっています。男女混合の場合は男子の高さが適用されます。

プレイに関するルール

選手は常に臀部を床につけておく必要があり、アタックやブロックの際にもこのルールが適用されます。しかし、レセプションやディグの際には一時的なリフティングが許されています。サーブに対してのブロックも許可されますが、リフティングを用いたブロックは無効です。

日本では1992年にシッティングバレーボールの競技が開始され、日本パラバレーボール協会によって運営されています。現在の競技人口は約1,000人で、地域リーグ戦や全国大会が定期的に行われており、日本代表チームは国際大会でおおよそ8位程度の位置にいます。特に女子代表チームは「煌めきJAPAN」として知られています。

クラス分け

国際大会では選手が障害の重さに応じてクラス分けがされ、SVⅠクラスとSVⅡクラスに分類されます。それぞれのクラスに応じて選手の人数も制限されており、1チームの中でSVⅡクラスの選手は最大2名までで、その中でコートに立つ選手は1名に限られます。

国内では障害を持つ選手と健常者が共に楽しむスポーツとして普及しており、健常者のみのチームも出場することができます。シッティングバレーボールを取り上げた作品もあり、漫画家・森下薫による「JUMP!〜シッティングバレーボール物語」や「シッティンガールズ」が人気を博しています。

まとめ

シッティングバレーボールは、障害の有無にかかわらず、あらゆる人が楽しめるスポーツであり、国内外で多くの支持を受けている競技です。競技を通じて、選手たちはコミュニケーションを深め、友情を育むことが期待されています。

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