シティ (アルバム)

アルバム『シティ』の概要

『シティ』は、著名な作曲家ヴァンゲリスが1990年に発表したスタジオアルバムです。原題は「THE CITY」であり、日本国内盤においては表記が「シティ」とされ、オビやライナーノーツには「ザ・」という部分は記載されていません。この作品は、ヴァンゲリスの独特のスタイルを反映した幻想的なトーンの音楽が揃い、聴く人を非日常の空間へと誘います。

アルバムの歴史

『シティ』は、アリスタレコードからリリースされた先行作品『ダイレクト』に続くもので、リリースから2年後の登場です。日本国内では「east west record」によってレーベル展開がされており、発売元はWEAミュージック株式会社、販売元はワーナー・パイオニア株式会社です。このように、日本市場にも力を入れてリリースされていたことが伺えます。

収録曲

アルバムには、全9曲が収録されており、それぞれがユニークな雰囲気を持っています。以下は、収録されている曲のリストです：

1. 夜明け - Dawn (4:16)
2. モーニング・ペイパーズ - Morning Papers (3:55)
3. ナーヴ・センター - Nerve Centre (5:30)
4. サイド・ストリーツ - Side Streets (4:12)
5. グッド・トゥ・シー・ユー - Good To See You (6:51)
6. トワイライト - Twilight (4:57)
7. レッド・ライツ - Red Lights (3:55)
8. プロセッション - Procession (9:33)

これらのトラックは、どの曲もヴァンゲリスの芸術的表現を見事に体現しており、リスナーを魅了する要素に満ちています。

日本語の音声

特筆すべきは、6曲目「トワイライト」の冒頭と7曲目「レッド・ライツ」に女性の日本語音声が収められている点です。アルバムのジャケットには、日本語の音声を担当したアーティストとして「MIKAMO YUKO」と「KIMURA REIKO」の名前がクレジットされています。この日本語のパートは、アルバム全体の雰囲気を一層引き立てる役割を果たしています。

総評

『シティ』は、ヴァンゲリスの独自の音楽世界を満喫できる作品であり、その音楽的探求心は多くのファンに支持されています。リスナーにとって、聴くたびに新たな発見があるアルバムとして、多くの魅了を与え続けています。この作品は、音楽だけでなく、その背景や制作過程を知ることでより深く楽しむことができるかもしれません。

もう一度検索