シナ・カリミアン

シナ・カリミアン：激闘を繰り広げるイランの雄

シナ・カリミアン（Sina Karimian、1988年1月23日 - ）は、イラン出身の男性キックボクサーであり、SINA ARMYに所属しています。元K-1 WORLD GPクルーザー級王者として、その名を轟かせています。数々のタイトルを獲得し、国内外の強豪と激闘を繰り広げてきた彼の軌跡を辿ります。

初代K-1クルーザー級王座獲得

2018年9月24日、K-1 WORLD GP 2018 JAPANにて、初代クルーザー級王座決定トーナメントに参戦したカリミアンは、その実力をいかんなく発揮しました。1回戦でOD・KENをKOで下すと、準決勝ではK-Jeeに判定勝ち。決勝ではブバッカ・エル・バクーリを判定で破り、見事優勝を果たし、初代K-1 WORLD GPクルーザー級王者に輝きました。

王座防衛とリベンジ

2019年3月10日には、K-1 WORLD GP 2019 JAPANにて、クルーザー級タイトルマッチで挑戦者の加藤久輝を判定で退け、王座防衛に成功。しかし、同年8月24日には、愛鷹亮との対戦で3RKO負けを喫し、挫折を味わいます。2020年2月12日には、POWER OF DREAM所属となることを発表し、新たなスタートを切りました。

そして、2020年3月22日、K-1 WORLD GP 2020 JAPANで、再び愛鷹亮と対戦。この試合では判定勝ちを収め、見事リベンジを果たすとともに、王座防衛にも成功しました。しかし、同年11月3日には、K-1 WORLD GP 2020 JAPANでK-Jeeに1RKO負けを喫し、王座から陥落してしまいます。

王座奪還と無差別級トーナメント

失意の中、カリミアンは2021年3月28日、K-1 WORLD GP 2021 JAPANで、K-Jeeとのダイレクトリマッチに挑みます。この試合では2RKO勝ちを収め、見事王座を奪還し、再びK-1 WORLD GPクルーザー級王者に返り咲きました。

2023年9月10日には、ReBOOT〜K-1 ReBIRTH〜で行われたK-1 30周年記念無差別級トーナメントに出場。1回戦でケリム・ジェマイをKOで下し準決勝に進出するも、クラウディオ・イストラテとの対戦では、ローブローや後頭部への打撃、レフェリーへの暴行など度重なる反則行為によって判定負けを喫し、準決勝敗退となりました。この試合は大きな波紋を呼びました。

王座陥落と再戦

2024年3月20日、K-1 WORLD MAX 2024で行われたクルーザー級タイトルマッチで、K-1 30周年記念無差別級トーナメント優勝者のリュウ・ツァーと対戦し、3RKO負けを喫し王座から陥落しました。

そして、2024年10月5日、K-1 WORLD GP 2024 in OSAKAのK-1 WORLD GP 無差別級トーナメントアジア予選で、クラウディオ・イストラテとの再戦が実現。しかし、試合はアクシデントに見舞われます。1R中にカリミアンがダウンを奪われ、立ち上がった直後にイストラテのクリンチを振りほどこうとした際に、イストラテのグローブがカリミアンの後頭部に当たり、カリミアンは意識を失い試合終了。審判団は、イストラテの行為は故意ではないと判断し、試合は無効試合となりました。その後の検証で、トーナメントの進出はイストラテが優勢と判断され、カリミアンは予選敗退となりました。

戦績と獲得タイトル

プロキックボクシングの戦績を持つカリミアンは、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得しています。その実績は以下の通りです。

WKNアマチュア世界ヘビー級王者
WKUアマチュア世界ヘビー級王者
IKNアマチュア世界ヘビー級王者
WKFアマチュア世界ヘビー級王者
IFMAアマチュア・ムエタイ世界ヘビー級王者
初代K-1 WORLD GPクルーザー級王者
第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者

外部リンク

シナ・カリミアン (@sinakarimian_hero) - Instagram
シナ・カリミアン (@sinakarimian90) - X（旧Twitter）
K-1 選手データ




シナ・カリミアンは、その圧倒的なパワーとテクニックで、多くのファンを魅了してきました。数々の激闘を繰り広げ、王座を巡る戦いを制してきた彼の今後の活躍に、ますます目が離せません。

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